くらし 自由な発想、だざいふを変える

■課題解決プロジェクトにアイデア集まる
本年度、初の開催となった「学生まちづくり課題解決プロジェクト」。全国の高校生・大学生から本市の地域課題解決やまちの活性化につながる提案を募集し、全13件の応募がありました。審査を勝ち抜いた10件の提案には市から補助金を交付して、応募者に実現してもらいました。3月2日(日)には報告会で成果を発表してもらいました。
今回は、高い評価を得た上位2チームにインタビューし、太宰府にどんな課題を発見して、どんなアイデアで解決しようと考えたのかリアルな声を聴きました。

▽アートで史跡地を知ってもらう
(第2回だざいふ物語り実行委員会/筑紫女学園大学)

《柿本さん》
特別史跡の客館跡は、周辺に住む市民でもよく知らない人が多いと感じました。そこで、史跡や太宰府市民遺産をもっと知ってもらいたくて、客館跡を会場にした歴史・文化×アートのイベント「第2回だざいふ物語り」を企画しました。
前年度、第1回のイベントでは資金不足を感じることがありましたが、今回は市のサポートがあり、できることが増えました。市民遺産クイズや来場者の手形を押す巨大アート、市内小学生が描いた市民遺産のTシャツアート、外国の使節団をもてなした古代客館にならって留学生との交流など、協力してくれる市民団体や地域の人たちの輪も広がり、当日は子どもから高齢者まで、幅広く来場してイベントは大盛況でした!
太宰府にはさまざまな歴史と文化が息づいています。市民の皆さんにも自分たちが住むまちの良さを知ってもらい、イベントを通じて多世代が繋がれる地域であってほしいです。この取り組みがいつか地域の恒例になってほしいです。

▽技術×文化で生まれる新しいまち
(ヒマラボ/福岡大学)

《北里さん》
太宰府には古くから和歌をはじめとする文化・文学がありますが、その価値が見失われているのではないかと感じて、今回の提案をしました。
大学で学ぶプログラミングを強みに、太宰府で詠まれた俳句・短歌3千首を誰でもAIで分析・可視化できるウェブアプリとチャットボットを開発しました。これを利用して、市民参加型でアイデアを次々に出し合う「アイデアソン」を開催すると、まちの課題や解決方法を巡って活発な議論が起こりました。
文学は人に感動を伝えるツールであり、人の心を映す鏡です。太宰府にある文化を忘れずに、大切に活用してもらいたいです。

▽未来のまちづくりのために
《国際・交流課職員》
学生の皆さんから、創意あふれる新しい発想の提案が集まり、実現に向けた活動の中では市民との交流も生まれました。太宰府の未来のまちづくりには、市民の皆さんの存在を欠かすことはできません。
若い世代の皆さんからの提案をきっかけに、今の太宰府でわたしたちが一緒にできることに取り組んでみませんか。全世代で力を合わせれば、もっと魅力的なまちにできるはずです。

▽今回、実現した提案 チーム名(学校名)/事業内容
・第2回だざいふ物語り実行委員会(筑紫女学園大学)/史跡地を活用した全世代交流イベント開催
・ヒマラボ(福岡大学)/AIを使った俳句分析からのまちづくり
・Kaza Haya(福岡女子短期大学)/「だざいふ文学マップ」作成
・eスポーツ部(九州情報大学)/シルバー層向けeスポーツ体験会
・カケハシ(太宰府高校)/留学生との国際交流企画の提案
・たけのこ(筑紫台高校)/子育て世帯への公園アンケート実施と提案
・荒平研究室(九州情報大学)/観光英語を使った小中学生の英語スキルアップ事業
・空飛ぶ冒険隊(日本経済大学)/環境問題啓発イベント開催
・チーム防災促進(日本経済大学)/防災イベント開催
・17→18(筑陽学園高校)/太宰府おさんぽ小冊子作製

国際・交流課
【電話】内線482