くらし 防災特集 「いざ」のために「いま」備える

■9月1日は防災の日
1923年9月1日に発生した関東大震災。マグニチュード7.9を記録し、未曽有(みぞう)の被害をもたらしました。この震災を教訓として、一人ひとりの防災対策の重要性を広く理解してもらうため、9月1日が「防災の日」と制定されました。
近年、地震だけでなく、台風や豪雨などの自然災害が多く発生しています。
「いざ」というときに命や暮らしを守るためには、普段からの備えが大切です。

■地震への備え
●地震時の行動
揺れを感じたときや、緊急地震速報が届いたときは、丈夫な机の下に隠れたり、物が倒れてこない場所に移動し、頭を守りながら、揺れが収まるまで様子を見ます。
慌てて外に飛び出してはいけません。
屋外にいる場合は、ブロック塀や電柱から離れましょう。

●地震直後の行動
余震に注意しながら、近くのドアや窓を開けて、避難通路を確保します。
火を使っている場合、火傷(やけど)する可能性があるので無理に近寄らず、揺れが収まってから落ち着いて火の始末をしましょう。

●地震後の行動
国や自治体から発信される正しい情報を収集し、余震に備えます。
避難が必要なときは、ブレーカーを切り、ガスの元栓を締めてから、屋根瓦の落下やガラスの飛散に注意して移動しましょう。
自宅の安全を確認した後、地域で安否確認の声掛けを行ってください。
沿岸部の近くにいるときは、津波に警戒し、速やかに高台などの安全な場所に避難しましょう。

●地震の被害を最小限にするために今からできること
◇家具や家電が倒れないように固定する
阪神・淡路大震災などでは、倒れてきた家具の下敷きになって多くの人が亡くなったり、大けがをしました。
「家具は必ず倒れてくるもの」と考えて、家具を固定したり、工夫して配置しておきましょう。

◇懐中電灯・スリッパをすぐ使えるようにしておく
停電すると足元が見えにくくなり、転倒する危険性があります。ベッドの横などすぐに取れる位置に懐中電灯を置いておきましょう。
また、ガラスが飛散する場合に備えて、部屋にはスリッパを用意しておきましょう。

■台風への備え
台風は、事前に予測することができる災害です。台風が接近してからの作業は、けがなどのリスクが高まり、大変危険です。家の周りの片付けや補強など必要な準備は、台風が接近する前に済ませておきましょう。
また、台風接近時には、ブルーシートや養生テープなどの台風対策に必要なものが品切れになることもあるので、普段から備蓄しておきましょう。

●家屋の備え
・飛来物による窓の破損防止のために、養生テープや段ボールなどを貼る、雨戸やシャッターを閉める、必要に応じて板を打ち付けるなどの対策をしましょう。
・屋根や外壁の点検、補修を行い、強風で飛ばされそうなものは固定するか、室内に移動させましょう。
・排水溝や側溝の掃除をして、水はけをよくしておきましょう。

●屋内の備え
・ガラスの飛散防止のため、カーテンやブラインドを下ろしておきましょう。
・停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオ、モバイルバッテリーなどを準備しておきましょう。
また、携帯電話やスマートフォンなどの電子機器は十分に充電しておきましょう。
・断水に備えて水を確保しておきましょう。

●最新の情報を確認
テレビやインターネットで大雨や暴風などの注意報・警報、台風の進路予想や雨雲の動きなど、こまめに気象情報を確認してください。

◇防災メールの登録をお願いします
気象庁の発表する各種気象注意報・警報や町からの避難情報などがメールで受信できます。町からの重要な情報源になるため、登録をお願いします。

◇「ふくおか防災ナビ・まもるくん」をご活用ください
災害時に役立つ情報をお知らせする福岡県の防災アプリです。気象情報、避難指示、避難所の開設状況などをプッシュ通知でお知らせします。

■備蓄品・非常時持ち出し品を準備しておきましょう!
災害時には、電気や水道などのライフラインが停止する可能性があります。過去の例から、支援物資が届くまでに発災から3日以上かかるといわれています。
普段から自宅で避難するための備蓄品や、避難するときに持っていく非常時持ち出し品を準備しておきましょう。

問合せ:総務課
【電話】0944-32-1035