くらし 島原市ふるさとPR大使「かれんの ひとりごと」

◎本市出身の俳優、宮﨑香蓮さんが日常で感じたことを掲載

■寒い日々を乗り越えて。
長崎でも雪が積もったというニュースを聞きながらこれを書いています。
東京も雪こそ積もることはないものの寒い日が続いています。なんとなくお正月を終えると「さああったかくなるぞ」と気持ちがはやるのですが、そんなことないんですよね。本当に寒いのは2月なんだったと毎年のように思い出します。
長崎出身だというと「暖かい場所でしょう」と言われがちなのですが、冬はしっかり寒いですよね?
学生の頃、学校が寒くて寒くてペンを持つ手がかじかんで字が書けなかったことを思い出します。あれは本当にしんどかった!けれど家に帰ってあたたかいお湯で冷えきった手をほぐす瞬間は最高でした。
あのじんわりと広がる温もりは、冬の小さな幸せの一つだったように思います。寒いからこそ、ほぐれる手の温かさを感じる事ができるんだよと過去の自分を納得させたいものです。
さて昨年の話になってしまいますが、10月に島原城築城400年記念のイベントが開催されましたね。私もパレードに参加させていただきました。豪華な着物を着て馴れ親しんだアーケードの道を歩くのはなんとも気恥ずかしかったです。
毎度書いてしまう事ですが、やはり地元での仕事は慣れません。ですが節目の年にこういうイベントに参加できたこと嬉しく思います。
400年前の島原なんて想像もつきませんが、今とは違う風が吹いていたのでしょうか。石垣を築き、城を建て、この土地を守ってきた人々の営みがあってこそ、今の島原があります。
その歴史の延長線上に自分がいるのだと思うと、不思議な気持ちになります。これを書いている来月には島原でCMの撮影があります。恥ずかしいなんて言ってられませんね。地元での撮影楽しみます。
早くあたたかくなりますように。あ、寒い日を乗り越えるからこそ春の到来を喜べるんでした。
じゃあ、まあ今は寒い日々を思いきり感じることとします。