- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県長与町
- 広報紙名 : 広報ながよ 令和7年11月号
■人生100年時代を豊かに生きるために
~人生会議と介護予防~
(1)人生会議編
人生100年時代とはいえ、誰でも、いつでも、いのちに関わる大きな病気やけがをする可能性があります。いのちの危険が迫った状態になると、4人のうち3人がこれからの医療やケアなどを自分で決めたり望みを人に伝えたりすることができなくなると言われています。元気なうちに、若いうちに、これからをどう生きたいか「あなたの思い」を話しておきませんか。まずはご家族や大切な方、医療・介護の専門家の方と話をしてみませんか。
◆やってみよう!人生会議
◇人生会議とは…
もしものためにあなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組み。
※ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とも言います。
◇人生会議の進め方
STEP(1)あなたが大切にしていることは何ですか?
治療・ケアする際に、大切にしていることを考えてみましょう。
STEP(2)あなたが信頼できる人は誰ですか?
もしものときに、あなたの気持ち・希望を伝えてくれる人を選びましょう。
STEP(3)信頼できる人や医療(かかりつけ医)ケアチームと話し合いましたか?
例えば…現在の健康状態を理解し、どんな治療やケアを希望するのか相談しましょう。
STEP(4)話し合いの結果を大切な人たちに伝えて共有しましたか?
考えや話し合ったことは書き留めておきましょう。
心身の状態に応じて意志は変化します。何度でも繰り返し考え話し合いましょう。
終活ノート(介護保険課作成)もありますので、ご活用ください。
◇~人生会議のポイント~
人生会議のポイントは「自分が大切にしていること」を考え、信頼できる家族や医療・介護従事者と「繰り返し話し合い」、その内容を「共有すること」です。正解はなく、無理に決める必要はありません。自分の希望や考えを日ごろから伝えておくことで、もしもの時に周りが本人の意思に沿った医療・ケアを選びやすくなります。
(2)介護予防編
2024年の日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳となりました。
このように平均寿命が延びている一方で、知っておきたいのが「健康寿命」という考え方です。
「健康寿命」とは平均寿命から「寝たきり」や「認知症」などの介護や支援を必要とする期間を差し引いた期間を指します。つまり「日常生活に支障がなく、自立して健康に暮らせている期間」が健康寿命です。
平均寿命と健康寿命の差は、男性で8.49年、女性では11.63年もあります。
私たちは、人生の最後の約8~12年もの長い間、介護や支援が必要な状態になる可能性があるということです。これでは、いくら長寿でも人生を思いのままに謳歌しているとは言い難いものです。だからこそ、ただ「長生き」を目指すのではなく、健康で自立した「健康寿命」を延ばすことが大切です。
◇~健康寿命を延ばすには!~
認知症予防や介護予防で認知機能や身体の衰えを防止することは、これからの生活を充実させるためのカギとなります。無理なく、楽しく、自分らしい生活ができるように、早くから地域の介護予防事業や脳トレ教室などに参加されることで、健康寿命が伸びることが証明されています。
長与町の一般介護予防事業をご紹介→
◆長与町の一般介護予防事業
65歳以上の方を対象に、閉じこもり、運動不足、認知症を予防し、いきいきと生活を送るために、さまざまな事業を実施し、楽しみながら体操、軽スポーツ、レクリエーション、脳トレなど介護予防に取り組んでいます。
◇お元気クラブ
町内3会場で、それぞれ週1回(火、水、金曜日)実施しています。
・参加者の声
1週間に1回だけど、家にいるだけだとできないことが、ここに来るとできるので、楽しいです。お元気クラブのみんなと喋ったり、ゲームで競い合ったりして、元気をもらっています。
◇脳トレ教室
町内6会場で、隔週(月曜日)にて実施しています。
・参加者の声
はじめは難しかったですが、取り組むことが脳トレになっています。
◇めだか85
町内6会場で、それぞれ月3回(月~木)実施しています。
◇ねこの手ポイント(介護予防サポーターポイント)
高齢者の皆さんが、積極的に社会参加することを目的にして、高齢者施設や町事業でのボランティア活動に対して、ポイントを付与しています。
◎高齢者施設で活動するサポーターさんの1日に密着!
▽11時~11時40分
一緒に体操をしたり、合間にお茶出しも行います。
▽11時40分~12時30分
・食事前のテーブル拭き
・配膳・下膳
・食後の歯磨きのお手伝い
▽12時30分~12時40分
施設内の農園で水やりや収穫作業♪この日はオクラがたくさん採れました!
▽13時
活動終了
・サポーターさんの声
活動はとても楽しいです。帰り際はいつも、利用者さんが「もう帰るとね」と声をかけてくれるので嬉しくなります。
