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- 自治体名 : 長崎県新上五島町
- 広報紙名 : 広報しんかみごとう 令和7年4月号
■みんなが活躍できる住民主体のまち
関係人口の創出・拡大を目指し、島の課題解決を目指す交流サイトやアイランドワーケーションに関連する紹介サイトを運営します。また、多様な個性や文化・生活習慣を尊重し、認め合い、助け合えるまちづくり(多文化共生)を実現するために、国際交流員や地域おこし協力隊員と連携して日本語教育推進事業などに取り組みます。
各種事業の要ともいえる有人国境離島法は令和8年度末に期限を迎えますので、その改正・延長について、県や関係市町と連携して積極的に働きかけを行います。
■ふるさとを愛し次代を担うひとを育むまち
4月に開設する子育ての拠点施設「こども未来交流センター」は、子育てサークルをはじめ、マルシェ、音楽や工作の体験など複合的な機能を有した施設です。多様な人々が、子どもたちを真ん中に関わり合うことで、新たな地域コミュニティの形成や居場所づくりなどにも繋げていきたいと考えています。また、妊婦・子育て家庭への伴走型支援のほか産後ケア事業の充実など、妊産婦に寄り添った施策に取り組みます。多
様な教育と学習については、本町教育の指針となる「第2次教育大綱」「第3次教育振興基本計画」が本年度で終了することから、新たな計画を策定し、現在取り組んでいるICT機器の活用・NIE教育の導入を軸に、児童生徒の課題解決能力の育成や、表現力・創造力の向上、校種間の連携に努めます。部活動の段階的な地域への移行は、今後の国の見直し方針等を踏まえた上で、本町の計画について関係者や関係機関と協議を行います。
昨年度から具体的な事業に取り組んでいる「高校・地域連携イキイキ活性化事業」では、引き続き高校を核とした地域活性の取組と、産・学・官が一体となった特色ある学びを構築することで高校の魅力化を図り、島内高等学校の維持存続と、この島を背負って立つ人材、島の存続・発展に貢献する人材の育成を目指します。
本年度は長崎県では初めてとなる「ながさきピース文化祭2025」が開催されます。これに伴い本町でも「かみごとう音楽祭」や「郷土芸能祭典」などを開催予定です。
■みんな元気でいきいきと暮らせるまち
世代や障がいの有無に関わらず、健康で健やかに暮らせるまちを実現するため、地域福祉センターの運営をはじめ、老人クラブへの活動費補助のほか高齢者スポーツ大会の開催による交流の場の提供、障がい福祉サービスの実施、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施など、各種事業に継続して取り組み、健康寿命の延伸に繋がるよう努力します。介護分野においては介護人材不足が指摘されていますが、移住を希望される介護従事者向けイベント等を介護人材確保対策協議会と協力して行うことや、従事者の確保やスキルアップに繋がる研修等に係る事業所の財政負担を軽減していくための支援を行うことで、その解消を目指します。
町の医療体制については、上五島病院の建替が予定されていますが、計画を物価高騰等に伴い見直す方向ですので、病院企業団及び上五島病院と密に情報を共有し、地元自治体としての責務を果たしていきたいと考えています。新魚目診療所の建替えについては今年度、実施設計を行います。
今後もRIMCAS事業、地域医療体制支援事業といった離島医療を支えるしくみの継続に向けて、医療スタッフの人材確保に尽力し、町内医療の充実を目指します。
本年4月から国の方針として定期接種化となる帯状疱疹ワクチンについては、引き続き国の動向を確認しながら接種費用等が確定し次第予算化し、適切な接種体制を整えます。