- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県玉名市
- 広報紙名 : 広報たまな 令和7年3月号
地域おこし協力隊 種子島奈里
3月末で閉校する大浜小と豊水小。4月から児童たちは、新しく開校する「大豊小学校」に通学します。それぞれの立場から、閉校と開校をどんな気持ちで受け止めているのか取材しました。
大豊小の校歌は、シンガーソングライターのMICAさんが作詞・作曲。子どもたちが何を見て、何を感じているのか知るために、何度も学校に通い、音楽室で完成させました。
歌詞には、子どもたちから出た「僕らは一人じゃない」という言葉も入っていて、「学校は楽しい場所であってほしい」と願うMICAさんの想いも込められた温かな曲調になっています。
■『大』『豊』やさしくかしこくたくましく
創立150年の大浜小と135年の豊水小。小学校の統合は、地域の大人にとっても初めての経験です。
閉校式に向けた実行委員会の取り組みは、ときには7年前に開校した玉陵校区の方から助言も受けながら、手探りの日々でした。
取材をしていると苦労話も多く聞かれましたが、これまでの歴史への敬意と大豊小の新たな歴史への希望がひしひしと伝わってきました。
□大浜小 6年 野口知桜希(ちさき)さん
地域の人と一緒に、みんなで色んなことを成し遂げられるのが大浜小の良いところです。統合しても2つの学校の文化が繋がれていくと嬉しいです。
□豊水小 5年 中山敦喜(あつき)さん
豊水小がなくなるのは寂しいけれど、新しい友達を作って一緒に遊ぶのが楽しみです。最高学年として、委員会やクラブ活動も頑張ります!
□大浜小 6年 島村幸葉(よつば)さん
赤団・白団が一致団結して失敗と成功を体験した運動会が一番の思い出です。大豊小になっても「仲良しな学校」になれば嬉しいです。
□大浜小学校 閉校式実行委員会 宮本倫安さん
友達が増えることで、これまでとは違う考えにも触れるでしょう。「〝道〟は一つじゃない」ということを知って、夢や目標にどんどんチャレンジしてほしいです。
□豊水小学校 閉校式実行委員会 出口博則さん
子どもの声が地域に響かなくなるのは非常にさみしいですが、子どもたちが仲良く学校生活を送って新しい歴史を作ってくれることを願っています。
□豊水小 3年 松田百桃(もも)さん
豊水小が大好きだから新しい学校になるのは少し不安です。でも頑張ってお友達を作って楽しく学校に通いたいです。
□大浜小 5年 松本那絆(なずな)さん
集団宿泊などで豊水小と交流しているので不安はありません。最高学年になったら、みんなが仲良しでいられるように引っ張っていきたいです。
□豊水小 5年 森口珠(じゅり)さん
5年生の運動会で副団長をしたことが豊水小での一番の思い出。新1年生のお世話ができる6年生になりたいです!