- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年9月号
■福岡県久留米市
◇五條家御旗祭(ごじょうけみはたまつり)
八女市黒木町には、南北朝時代に懐良(かねなが)親王や良成(りょうせい)親王に仕えた五條家の血筋が今も続いています。五條家の人々は、「守部(もりべ)」として八女市矢部村の大杣(おおそま)公園内にある良成親王の墓を守り続けており、700年にわたり南北朝時代ゆかりの宝物を受け継いできました。
毎年秋分の日には、五條家の邸宅である市指定文化財「五條氏邸」にて、「五條家宝物顕彰会(ごじょうけほうもつけんしょうかい)」主催の「御旗祭」が執り行われます。この祭りでは、国指定文化財の「金烏(きんう)の御旗」や「五条家文書」などが一般公開され、訪れる人々が貴重な資料を間近に観ながら、先人たちの歩みに思いを馳せるひと時を過ごすことができます。
◇大杣公園祭
良成親王の御命日とされる10月8日には、「大杣公園祭」が墓前で執り行われます。この祭では、この地で亡くなられた親王の御霊を慰めるため、公卿唄(くげうた)や浦安の舞が奉納されます。
市民や地域の皆さんが参加し、良成親王の遺徳をたたえ、その業績を偲ぶ厳かな祭典となっています。
◇『安部龍太郎(あべりゅうたろう) 郷土と歴史を語る』~三者がおりなす対話~トークセッション
九州の歴史にひときわ異彩を放つ南北朝の57年。九州と中央の間で力の応酬がめまぐるしく変化した激動の時代でした。
南朝の史跡や伝承の数々は、筑後の各地で今も尊崇の念をもって守り伝えられています。
五條家御旗祭に合わせ、八女市出身で直木賞作家の安部龍太郎さんを招き、ふるさとへの思いや安部文学の歴史観・世界観、南北朝時代と奥八女の持つ意味などを話していただきます。
日時:9月23日(火)(祝) 午後1時~
場所:げんき館おおぶち(八女市黒木町大淵3998)
登壇者:
・安部龍太郎さん
・五條元滋(ごじょうもとしげ)さん(五條家第25代当主)
参加費:無料(要申し込み)
先着15人を御旗祭(午前10時~)とトークセッションへ案内します。市役所発着で、送迎無料です。昼は軽食の提供あり。
問い合わせ先:観光振興課
【電話】0968-25-7223