くらし 菊池地域合同特集 障害と合理的配慮 思いやりを形に-2

問合せ:

菊池郡大津町森54-2
【電話】096-293-8100


菊池郡大津町陣内314-1
【電話】096-284-1274


施設長 宮﨑嗣大(みやざき つぐひろ)さん


16年前からアート活動をしています。既存の文化芸術にとらわれない自由な発想で創作する〝アール・ブリュット〟(生の芸術)を知り、ある利用者の絵がアール・ブリュット展に選ばれたことから、少しずつ活動が盛り上がっていきました。
障がいのある人がメディアに取り上げられ、評価されていることに衝撃を受けました。利用者の中には社会で苦い経験をして入所している人もいます。絵を描くことで社会に認めてもらえるという気付きの機会になりました。
アート活動を始めてからは利用者の心が穏やかになりました。強気な性格が絵を描くことで余裕が生まれ、利用者間のトラブルが減りました。内気で恥ずかしがり屋だった利用者は、絵を描き始めてから自己表現をするようになりました。
サニーサイドでは通年ギャラリーで絵の展示をしたり、秋まつりなどの地域交流イベントを開催したりしています。実際に関わる場所を増やすことで、障がいに対する理解を深め、イメージを変えることができると考えています。
障がいと一言でいっても、いろいろなパターンがあります。一人一人の強みを生かし、その人らしく人生を歩んでいくためにどう支援できるかをこれからも考えていきます。

問合せ:障がい者支援施設 サニーサイド
菊池市泗水町南田島1791-1
【電話】0968-38-4448


代表 川端(かわばた)フジノさん


民生委員・児童委員として活動をする中で、障がいのあるこどもたちやその親と接する機会がありました。話を聞いていくうちに「障がいのある人の自立を支援したい、正しい理解を広めたい」という思いに駆られ、約30年前に『きくよう虹の会』を立ち上げました。
月に2回、障がいのある人とその家族、ボランティアの皆さんで和太鼓の練習やレクリエーションを行ない、町内外のイベントで練習の成果を披露しています。演奏後には、地域の皆さんに声を掛けられることもあり、みんなとてもうれしそうです。
今では太鼓が叩きたくて待ち切れずに準備を始めるメンバーもいます。そんな彼らの笑顔が私にとっても活動の原動力になっています。
活動を通じて、障がいへの正しい理解が広まれば地域でのつながりもできると思っています。〝障がい者〟ではなく、人の見た目がみんな違うように、障がいも個性であり特性です。ボランティアの皆さんも壁をつくることなく、対等な関係を築いています。
『虹の会』という名前にはそれぞれの色(個性)を持つ人が一つになれば、虹のように光り輝くという意味があります。これからも活動を通じて、誰もが認め合う社会をつくるお手伝いをしたいですね。

問合せ:ボランティアグループ きくよう虹の会
菊池郡菊陽町久保田2596
【電話】096-232-4824
※菊陽町福祉支援センター内