くらし 和水町公民館図書室だより

今月は『別れ』をテーマにした絵本の紹介です。今ある「あたりまえ」が、ある日突然なくなってしまった時の喪失感。誰にでも訪れるであろうその時に、そっと寄り添ってくれる本です。今「あたりまえ」に一緒に過ごしている時間が、どれだけ大切なのかということに改めて気づかせてくれます。

■「くまとやまねこ」
湯本　香樹実(河出書房新社)
ある朝、突然、最愛の友だちの「ことり」をなくした「くま」。悲しみにくれるくまにも、やがて新しい出会いと共に、光あふれる時が訪れます。誰もが避けられない『別れ』―それは、一人ひとりにとってかけがえのない、ほかの誰とも比べることのできない経験です。そんな心に寄り添う心温まる一冊です。

■「わすれていいから」
大森　裕子(KADOKAWA)
ある家に拾われてきた猫の目線で、この家の男の子の成長と巣立ちを描いた絵本。うれしい時も悲しい時もいつも一緒だった「ふたり」。やがて成長した男の子は、新しい地へ旅立ちます。「今」という時間を大切にしたいと思わせてくれる一冊です。

開館：午前9時～午後10時(年末年始除く)
1回につき1人5冊まで、2週間借りることができます。

問合せ：
中央公民館図書室【電話】0968・86・2022
三加和公民館図書室【電話】0968・34・3047