- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県九重町
- 広報紙名 : 広報ここのえ 令和7年9月号
◆モンゴル訪問
8月2日から8月7日までの6日間、大分県立玖珠美山高校3年生の3名(穴井俊也、藤原陽人、藤原鷲馬)がモンゴル国(ウランバートル及びアルハンガイ)を訪問。モンゴルの伝統文化に触れるとともに、現地の同年代の高校生と交流を行い、国際理解と友好親善を図りました。
▽モンゴル国の概況
モンゴルは、東アジアの内陸国で、国土面積は日本の約4倍、人口は約350万人と少なく、その多くが首都ウランバートルに一極集中しています。
広大な草原や砂漠、山岳地帯など多様な自然環境を有し、遊牧を基盤とする伝統的な生活文化が息づいています。
▽アルハンガイでの活動
遊牧民家庭に滞在し、乗馬、伝統料理をいただくなど、牧畜文化に根差した生活を体験しました。
また、アルハンガイの高校を訪問し、授業見学や生徒との交流を行いました。授業では、生徒一人ひとりが積極的に発言し、知識を吸収しようとする姿勢が非常に印象的でした。
▽ウランバートルでの活動
ウランバートルでは、新モンゴル高校を訪問。近代的な校舎や学習環境が整備されており、教育にかける情熱と先進的なカリキュラムが印象に残りました。訪問時は、サマースクールが開催されており、その貪欲な学びの姿勢は強い刺激となりました。
さらに、国立博物館を見学。古代から現代に至るまでのモンゴルの歴史、文化、生活様式について学習しました。展示を通じて、チンギス・ハンが国民的英雄として絶対的な存在であり、その功績や精神が崇め立てられていることを理解しました。
▽異文化理解の深化
都市部と地方部の生活環境・文化の違いを直接比較することで、モンゴル社会の多様性と課題をより具体的に理解できました。
また、国立博物館の見学では、モンゴル人の誇りや歴史観に触れ、歴史的背景が現代の国民意識に大きく影響していることを学びました。加えて、日本との歴史的な関わり(元寇)についても学ぶことができました。
▽参加した生徒の感想
研修を通じて、英語で積極的に話す姿勢を身につけ、異文化理解ができました。これらの学びは、今後の進路や人生観に大きいな影響を与えると感じました。(穴井俊也)
今回の研修で文化の違いを学び地理や歴史を踏まえて考えることの大切さを実感しました。歴史の中で培われた文化を未来に残すことの大切さを実感しました。(藤原陽人)
私の夢は和食の料理人になる事です。研修を通じて他国の料理と融合した新しい日本食を創りたいと考えるようになりました。(藤原鷲馬)
◆アメリカホームステイ
7月25日から8月15日までの3週間、大分県立玖珠美山高校1年の2名(佐藤守生、佐藤聖泰)が、アメリカワシントン州ポートオーチャードでホームステイを体験しました。
ホストファミリーや現地の同世代の若者との交流を通じ、アメリカ文化に触れながら国際的な視野を広げ、貴重な学びを経験して来ました。
▽ホームステイ先の概況
ポートオーチャードは、シナ―クル入江を望むキットサップ郡の郡庁所在地で、シアトルの西に位置する風光明媚な港町です。1890年に市制施行。人口は約1万7千人で、海洋アクセスやフェリー、市中心部の商業・文化施設が魅力の町です。
▽現地での活動報告(1)
ホームステイ参加者が集まり学習を行い、アメリカ文化を理解するための課題に取り組みました。
課題は毎回ホストファミリーとの協力を前提としており、家庭内での会話や意見交換を通して英語力を高める貴重な機会となりました。
また、課外活動として歴史博物館の見学やシアトル観光を行い、アメリカの歴史や都市文化を直接体験しました。
こうした学習や体験は、教室だけでは得られない生きた知識と国際理解を深める体験となりました。
▽現地での活動報告(2)
ホストファミリーとの交流では、日常生活をともにする中でアメリカの家庭文化を実感しました。
食事は朝にドーナツやシリアル、夕食には肉料理が多く、日本との違いを感じつつ楽しむことができました。また、タコスやハンバーガーづくりを体験し、現地ならではの家庭料理に挑戦しました。
シアトル観光ではフェリーに乗り、街並みを体感しながら食事や買い物を満喫しました。ホストファミリーの紹介で現地の同年代と交流し、毎週日曜日には教会で祈りや歌、説話に触れ、地域イベントへの参加を通して生活文化を幅広く学びました。
▽参加した生徒の感想
今回のホームステイは、英語学習だけでなく異文化を理解し、国際的な視野を広げる大きな機会となりました。
学校での課題やホストファミリーとの会話を通じて実践的な英語力を培い、相手の考えを尊重しながら自分の意見を伝える姿勢が身につきました。
また、観光や地域活動を通してアメリカの歴史・文化・宗教に触れ、教科書にはない生きた知識を得ることができました。
さらに、現地の若者との交流によって異なる価値観や生活習慣を理解し、国際社会で求められる柔軟な対応力を養うことができました。