- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県宮崎市
- 広報紙名 : 市広報みやざき No.981 令和7年7月号
◆計画書を作るとどうなる?
災害はいつ起こるかわかりません。特に、高齢者や障がい者など支援が必要な人は、特別な配慮を必要とする場合があります。「個別避難計画」は、災害が発生したときに、あなたがどのように避難するか具体的に決めておく計画です。この計画を作っておくことで、以下のようなメリットがあります。
○安全な避難
慌てず、個人に合った方法で安全に避難できます。
○安心感の確保
事前に準備しておくことで災害時の不安を減らせます。
○周囲との連携
必要な支援をスムーズに受けられるように、個人の情報を関係者と共有できます。
今すぐできることから始めましょう。計画の作成でお困りの際は、お気軽に福祉総務課にご相談ください。
◆災害時に誰一人、取り残さない 障がいのある人も安全に避難するために
障がいのある人もない人も、日頃から地域のなかでお互いに助け合える関係を築くことが大切です。特に、障がいのある人は、災害に関してさまざまな不安を抱えていますので、地域の人の理解が不可欠です。「もしかしたら声掛けやお手伝いが必要かも…」という、まわりの皆さんのちょっとした気づきや配慮で、誰もが安心で安全な避難ができます。
▽災害時、私たちはこんなことが不安です
聴覚障がいがある場合、「情報保障」(同じ情報を同じように得られる工夫)が必要です。聴覚に障がいがあると、健常者と同じ情報がリアルタイムに得られず、まわりの人と同じ行動ができないことが大きな不安になります。今どんなアナウンスがされているか、皆さんと同じタイミングで情報が伝わると不安が軽減されます。声だけの伝達ではなく、トイレなどの場所を「ピクトグラム」を使って示すことや、イラストと単語が書かれた「コミュニケーションボード」の設置、食べ物や水の配布時間は書いて張り出すなど、誰もが利用する避難所でも配慮されると安心です。
-宮崎市聴覚障害者協会 会長 ほりぐちさん
発達障がいのある人は感覚過敏なことが多いです。「他者が発する音やさまざまな匂いが気になる」、「光のまぶしさがつらい」、「配布される服が新品でも着られない」、「食にこだわりが強く何でも食べられない」などがあります。アナウンスも聞き逃しがちです。障がいを知ってもらうにも、自分の特性を説明できない場合もあります。また、行列などは時間の見通しがつかないといら立ちを抑えられないことや、ゲームや動画を見るなどの日々の習慣ができないとつらいということもあります。外見からはわかりにくいため、特性かもしれないと理解していただけると助けになります
-宮崎青年・成人発達障害当事者会ShiKiBu 代表 ひだかさん
問い合わせ先:
福祉総務課【電話】21-1754【FAX】20-3215
障がい福祉課【電話】21-1772【FAX】21-1776