健康 ≪特集1≫もっと知ろう!がん検診~リアルな豆知識~

がんは決して他人事ではありません。市民の死因の第1位はがんです。早期に発見し、適切な治療を行えば、その多くが治る病気です。1回のがん検診ですべてのがんが確実に見つかるとは限りません。大切なのは、定期的に検診を受けることです。あなたやあなたの大切な人の未来のため、がん検診について一緒に考えてみませんか。

◆[正しく知ろう1]2人に1人はがんになる時代
こんな時代だからこそ、がんの早期発見には定期的な検診が欠かせません。ただし、気になる症状がある場合は、検診ではなく医療機関を受診しましょう。

生涯でがんになる確率1/2以上
男性 がん63パーセント 37パーセント
女性 がん51パーセント 49パーセント

◆[正しく知ろう2]がん検診のメリットとデメリット
検診にはメリットだけではなく、さまざまなデメリットもあります。数多く受ければよいというものではありません。がん死亡率を減らす効果が確実で、メリットがデメリットを上回る検診を受けることが大切です。

▽メリット利益
がんによる死亡を防ぐ
早期発見することで治療が軽度ですむ
がんがないとわかり安心する

▽デメリット不利益
がん検診でがんが100パーセント見つかるわけではない
不要な治療や検査につながることがある
寿命に影響しないがんが見つかることがある
まれに検査が原因で不調が起こることがある(胃の検査でむせるなど)

◆[正しく知ろう3]目的が違うよ!2つのがん検診
▽市民全体の死亡率を下げる『対策型検診』
概要:公共的な予防対策として行われる
検診方法:死亡率減少効果が確立している方法を実施する
利益と不利益:利益と不利益のバランスを考慮 利益が不利益を上回り、不利益を最小化する
費用:公的資金を使用 無料または一部少額の自己負担

▽自分の健康を自分でチェック『任意型検診(人間ドックなど)』
概要:対策型検診以外のもの個人が自由に選択して検査を受ける
検診方法:死亡率減少効果が確立している方法を選択されることが望ましい
利益と不利益:検診機関が適切な情報を提供したうえで、個人で判断する
費用:全額自己負担 保険者などが補助を行う場合がある

◆[正しく知ろう4]必ず受けよう!5つの対策型検診
がん検診には、3つの受け方があります。

▽[重要]住民検診(対策型検診)
国が推奨する5つの検診
・胃
バリウムまたはカメラ
50歳以上の男女(2年に1回)

・大腸
便の検査
40歳以上の男女(1年に1回)

・肺
レントゲン
40歳以上の男女(1年に1回)

・子宮
頸部の細胞診
20歳以上の女性(2年に1回)

・乳
マンモグラフィ
40歳以上の女性(2年に1回)

少ない自己負担で、科学的根拠のある検診が受けられます
・市の検診対象の人には、5月末に、市から受診券を送っています。対象年齢・検査項目は、こちらで確認を!
・受診方法
(1)集団検診:検診バスなどでの受診
(2)個別検診:病院などでの受診

▽職場検診
職場での検診を受ける人は、検診項目をチェック!
・市の検診(国が推奨する5つの検診)がすべて含まれている
→そのまま職場検診を受けましょう(市の検診は不要)。

・検診項目が不足、または不明な場合
→不足している検診項目を、市の検診で受けましょう。
※例:職場検診にない乳がん検診だけ、市の検診を受ける など

▽その他のがん検診(人間ドック)
人間ドックなど、自分が希望する検診(任意型検診)を受けることもできます。検診機関から説明を受け、メリットとデメリットを理解して、受診するか判断しましょう。

結果が「要精密検査(異常あり)」だった場合は、必ず、そして速やかに精密検査を受けましょう。

[チェック!がん予防]
国立がん研究センターのサイトで紹介しています。あなたの健康づくりの参考にしてください。

◆[正しく知ろう5]がん検診は定期的にしっかり受けましょう
市は対象の人に毎年受診券を発送しています。その内容は国の対策型検診に沿ったものです。まずは、このがん検診を定期的に受診しましょう。職場や任意で受ける人も、自分が何を受けるべきか確認しましょう。「忙しい」「自分は大丈夫」「関係ない」と思っても、自分の体に目を向け、毎回しっかり検診を受けることが、これからの人生を健やかに過ごすことにつながります。
-健康支援課 福留

●SDGs3 すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人びとの健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

問い合わせ先:健康支援課
【電話】29-5286【FAX】29-5208