くらし [特集]一人ひとりの備えと地域の支え合い(1)

◆6月は土砂災害防止月間です
これから大雨や台風の本格的な季節に入ります。令和4年9月に発生した台風第14号では、東郷町域など耳川流域での浸水被害をはじめ、農地や道路などで甚大な被害を受けました。いつ大きな災害が私たちを襲ってくるか分かりません。日ごろから災害に対して備え、いざというときに地域で助け合えるようコミュニケーションを大切にしましょう。

◆自助(Self Help)
まずは「自分の命は自分で守る」ことが防災の基本です。
いざという時に自分の身を守るため、避難場所・経路の確認や非常持ち出し袋を準備しましょう。

(1)非常持ち出し袋を準備
非常持ち出し袋を携帯して、避難場所までどのくらいかかるか時間を測ってみましょう。水や非常食、常備薬などは最低限必要ですが、自分が持ち運べる量にしましょう。
※詳細は本紙をご覧ください。

(2)避難場所・経路を確認
普段から家族との連絡手段や住んでいる地域がどのような場所にあるか、災害の種類に応じた避難先と避難経路を確認しておきましょう。
避難場所は市が指定した場所以外にも親戚・知人宅などいくつか考えておきましょう。
また、災害時に通行ができなくなる可能性もあるので、避難場所までの行き方も複数考えておきましょう。

(3)防災情報の入手・早期の避難行動
正確な防災情報を入手する手段をスマートフォン等に登録・メモして、必要な時にすぐにチェックできるようにしておきましょう。そして実際の災害時は発信される防災情報に注意し、早期の避難行動を心掛けましょう。

◇正確な情報を入手するために
・日向市公式アプリ
防災情報・ハザードマップ・河川の状況・事前の備え・避難先などの情報をアプリ1つで確認できます。
知りたい情報をPUSH通知で受け取ることも可能です。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

・防災行政無線放送 内容確認ダイヤル
市が放送する防災行政無線が聞き取れなかった時は、電話で確認することができます。
【電話】0800-200-3149

利用できる放送内容:12時間以内に放送した内容で最新のもの
利用料:無料(固定電話、携帯電話、スマートフォン)

・日向市防災情報 配信サービス
大雨警報などの気象情報や地震・津波に関する情報などの防災情報をリアルタイムで配信します。自宅の電話やファクシミリで情報を受け取ることも可能です。

申請方法:所定の申請書に必要事項を記載のうえ、防災推進課に提出してください。二次元コードを読み込み、空メールを送信して申し込む方法もあります。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

・日向市公式LINE
市政情報を積極的に発信し、LINEのコンテンツを充実させることで、市民の皆さんの利便性の向上を図ります。

二次元コードの読み込み、またはID検索で「@hyugacity」と検索し、友だち登録をお願いします。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

◆共助(Mutual Assistance)
自分や家族が困難な状況になったときに頼りになるのは地域の人たちです。
また、地域には小さな子どもをはじめ、高齢者や障がいのある人など支援を必要としている人がいます。災害時に地域で支え合い助け合えるよう、普段からのコミュニケーションが大切です。

(1)地区防災計画の作成
地域によって地形や災害特性が異なることから、自分たちの地域の人命、財産を守るための助け合いについて、自発的な防災活動を定めておく「地区防災計画」の作成に取り組みましょう。

(2)地域が行う避難訓練等に参加
区が実施する避難訓練や行事等に参加することで地域の皆さんと「顔の見える関係」を築き、いざという時に助け合えるようにしましょう。

◇地域の子どもたちへ講座を行っています
市では、宮崎県と連携し土砂災害に関する知識の普及・啓発を図るために、毎年6月の「土砂災害防止月間」を中心に、「土砂災害防止講座」を実施しています。
令和6年度は、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域に近い市内の4つの小学校(大王谷学園初等部、塩見小学校、東郷学園、坪谷小学校)へ出向き、土砂災害防止講座として、土砂災害に関するハザードマップの説明を行いました。
各学校の児童たちが、指定緊急避難場所や指定避難所及び土砂災害警戒区域(特別警戒区域)などを地図に書き込み、学校の周り・家の近くにも危険な場所があることを実感してもらい、地震や台風(大雨)の時には危険な場所を避けて早めに安全な避難場所や避難所に避難をするよう伝えました。

◇土砂災害から身を守るために
土砂災害は、大雨、台風、地震など、どの災害でも発生する危険性があります。
市民の皆さんも、ハザードマップを確認するなど、事前の情報収集が大切です。

STEP1 住んでいる場所が土砂災害警戒区域か確認しましょう。
STEP2 雨が降り出したら雨量の情報や「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。
STEP3 警戒レベル4の避難情報発令で危険な場所から避難しましょう。

※警戒レベル4とは…災害発生の危険度を表し、市町村が発令します。警戒レベル4は「危険な場所から全員避難」が原則です。
土砂災害防止講座などの防災講座をご希望の方(団体)は、防災推進課までお問合せください。