- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日向市
- 広報紙名 : 広報ひゅうが 令和7年10月号 No.845
◆お代々(でで)様供養へ
8月に江良区が開催する行事「お代々様供養」に初めて出席しました。当日は、日知屋城跡の供養塔と本善寺で法要が行われました。
もともとは富島中学校入口付近に供養碑があったそうですが、移設されたとのことです。そのため、現在も江良区の方々が法要してくれています。
お代々様とは、1485年頃に日向市辺りを治めていた伊東家の殿様、伊東祐国(すけくに)と祐邑(すけむら)のことです。
伊東祐国亡き後、後継者を決めるお家騒動の際に祐邑公は謀反の疑いをかけられ、日知屋城で刺客に暗殺されたという哀しい歴史があります。
その後しばらくして供養碑が建てられ、日知屋村の人達が供養碑の前で2人の霊を弔う供養を始めたとのこと。
今年で第541回目を迎え、長く続いていることに驚きました。本善寺では、史談会の皆さんが紙芝居を使って伊東家の紹介をされていました。江良区をはじめ、関係者の皆さまのご尽力に心より感謝いたします。
ちなみに、昔から現在の日向市の大部分は天領(=御領)だったと聞いていますが、それは江戸幕府になってからのことです。
いま、伊勢ケ浜と大御神社の間にある日知屋城跡を散策する人はあまり見かけませんが、かつて観光向けに整備された散策路は眺望も素晴らしいんですよ。
良い運動にもなりますので、ぜひお散歩に行ってみてください。