- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年6月号
■市が行っている各種がん検診
▼胃がん検診
対象者:50歳以上の偶数歳
自己負担額:集団1,500円、個別2,500円
無料対象者:50・56・60・66歳
検診方法:バリウム検査、または胃カメラ検査(無料対象者のみ)
※胃カメラ検査は個別のみ
▽バリウム検査
胃の中の粘膜を観察するため、発泡剤(胃を膨らませる薬)とバリウム(造影剤)を飲み、レントゲン撮影を行います。検査の所要時間は5分程度です。検査後、バリウムで便秘になったり、腸内で詰まって腸閉塞(へいそく)を起こしたりすることがあるため、検査終了後に下剤を内服します。白色の便がでますが、やがて普通の色の便になるため心配ありません。
▽胃カメラ検査
口または鼻から胃の中に内視鏡を挿入し、胃の内部を観察します。内視鏡は5mm前後の太さです。検査の前に喉の局所麻酔などを行います。体内を観察する際に空気を送って胃を膨らませるため、おなかが張ったりゲップが出たりすることがありますが心配ありません。検査時間は約10分程度です。
※どちらの検査も検査当日は朝食が食べられません。常用薬やアレルギーがある場合はご相談ください。
▼肺がん検診
対象者:40歳以上(集団のみ)
自己負担額:レントゲン無料、CT3,000円
検診方法:レントゲン検査(喀痰(かくたん)検査/対象者のみ)、またはヘリカルCT
▽レントゲン検査(喀痰検査)令和7年度から開始
レントゲン検査は、肺の全体を写すため、大きく息を吸い込んでしばらく止めて撮影します。放射線被ばくによる健康被害はほとんどありません。喀痰検査は、50歳以上で喫煙指数が600以上の人が受ける必要があります。3日間起床時に痰を取り、専用の容器に入れて提出します。痰にふくまれる細胞や成分を測定して、がん細胞の有無を調べます。
※喫煙指数=1日の喫煙本数×喫煙年数(加熱式たばこも喫煙本数やカートリッジの数で1日分の計算をします)
▽ヘリカルCT
ヘリカルCTは、CT装置がらせん状に回転しながら撮影を行うため、高速で広範囲の画像を撮影できます。検査自体は3~4分程度で終わりますが、撮影中に10秒程度息を止める必要があります。
▼大腸がん検診
対象者:40歳以上
自己負担額:500円
無料対象者:40・50・56・60・66歳
検診方法:便潜血検査(2日間)
専用のキットを使って、家庭で2日分の便を採取します。採取した便を検査し、便に混じった血液を検出する検査です。がんやポリープなどの大腸疾患があると大腸内に出血することがあり、その血液を検出することが目的です。通常、血液は微量なため目には見えません。大腸がん検診自体は便の提出で終了です。
▼子宮がん検診
対象者:20歳以上の偶数歳の女性
自己負担額:集団1,000円、個別2,000円
無料対象者:30・36・40歳
検診方法:頸(けい)部細胞診
▽頸部細胞診
子宮頸部(子宮の入口)を、先にブラシのついた専用の器具でこすって細胞を取り、がん細胞などの異常な細胞がないかを顕微鏡で調べます。生理中を避けて検査を受けてください。
▼乳がん検診
対象者:30歳、36歳、40歳以上の偶数歳の女性
自己負担額:2,500円
無料対象者:30・36・40歳
検診方法:マンモグラフィー+超音波(エコー)
▽マンモグラフィー
小さいしこりや石灰化を見つけることができます。乳房を片方ずつプラスチックの板で挟んで撮影します。乳房が圧迫されるため痛みを感じることがありますが、圧迫時間は数十秒ほどです。また、放射線被ばくによる健康被害はほとんどありません。
▽超音波(エコー)
乳房内の病変の有無、しこりの正常や大きさ、わきの下などの周辺のリンパ節への転移の有無を調べるために行われます。超音波プローブ(探触子)を乳房の表面に当てて、画像で確認します。マンモグラフィーで高濃度乳房とされる場合は、エコー検査の方が乳がんの発見に役立つことがあります。放射線による被ばくはありません。
▼肝炎ウイルス健診
対象者:40歳以上で一生のうち1回のみ
自己負担額:1,700円
※特定健康診査・国保人間ドック・脳ドック・長寿健康診査と一緒に受けた場合は1,000円
検診方法:血液検査血液を採取して検査します。
▼前立腺がん検診
対象者:40歳以上男性
自己負担額:1,600円
※特定健康診査・国保人間ドック・長寿健康診査・肝炎ウイルス検診と一緒に受けた場合は600円
検診方法:血液検査血液を採取して検査します。