文化 「どらっ、まちドラ!」(1)

■みまた演劇フェスティバル まちドラ!2025
「どらっ、まちドラ!」~まちドラ!の〝裏側〟を覗き見る~
※「どら」とは、「さてと」「さぁ」などを意味する方言です。

◆まち×演劇(ドラマ)=まちドラ!
演劇―。辞書によると、「俳優が脚本と演出に従い、舞台の上で身振りやせりふによって人物・物語などを表現する総合芸術。脚本・演出・演技・音楽・照明・舞台装置など、全ての要素が鑑賞の対象となる」とあります(引用:明鏡国語辞典(携帯版)初版第六刷、大修館書店)。
みまた演劇フェスティバル「まちドラ!」は、今年で14年目を迎えます。「演劇イベント」の枠を超え、町民と演劇のプロが一体となって上演する―。そんな、まちドラ!の魅力に迫るため、その“裏側”を覗いてみます。

○佐土平澄則(さどびらすみのり)さん(東原在住)
本紙4ページのコラム欄で紹介する、「まちドラ!やき」を製造していた「お菓子のさどびら」の元店主。
令和元年、惜しまれながら同店を閉店した。

◆開催迫る!まちドラ!2025
みまた演劇フェスティバル「まちドラ!2025」を、5月23日(金)~25日(日)に開催します。
23日(金)には、町立文化会館でオープニングセレモニーを行うほか、「カクドラ!~90分でセリフ書いてみる?~」を行います。これは、「演劇の台本」である戯曲を、まちドラ!フェスティバル・ディレクターである永山智行(ながやまともゆき)さん(劇団こふく劇場)指導のもと、90分間の講座の中で書きあげるという企画です。
※ヨムドラ!の台本ではありません。
24日(土)、25日(日)は、メインイベントである「ヨムドラ!」「ミルドラ!」を開催します。
「ヨムドラ!」では、町民が書いた台本(注1)が、町民や劇団、プロの演出家によって上演されます。
町立文化会館で行われる「ミルドラ!」は、劇団によって上演される本格的な舞台。今年は、沖縄県の劇団「劇艶おとな団」によって、2作品が上演されます。

※本事業における「町民」とは、町内在住の人、町内で勤務するなど、町に関係している人を意味します。
(注1)…一部を除く。

◆町民参加型のイベント
平成24年(2012年)に始まり、今年で14年目となる、まちドラ!。2011年12月、町立文化会館の開館10周年を記念して上演された「おはよう、わが町」がきっかけとなり、まちドラ!は始まりました。
「おはよう、わが町」の町民出演者たちから、「まだまだ足りない」などの声が上がり、翌年6月に、1回目となるまちドラ!が開催されました。
このような経緯で始まったまちドラ!の魅力の一つは「町民参加型」であること。台本を読みながら上演するため、演劇経験がない人でも出演できるほか、同じく、台本を書いたことがない人でも台本を書くことができます。

◆どらっ、まちドラ!を覗いてみっかね
今回はメインイベントの一つ「ヨムドラ!」について、どのような稽古が行われ、どのようにして本番を迎えるのかについて、令和6年の様子も交えてその〝裏側〟を紹介し、魅力に迫ります。