くらし [町の話題] 令和7年度 美郷町施政方針(2)

4.水道施設・生活排水処理施設の整備
令和6年4月より簡易水道事業及び農業集落排水事業は公営企業会計へ移行した。世帯の減少や諸経費の高騰、施設老朽化など経営環境は年々厳しくなっていますが、合理的・持続的な経営を念頭に施設の維持管理と改修・更新に努めてまいります。
また、地区・個人管理の給水施設や合併浄化槽に対しては、整備方法の助言や維持管理の支援に努めてまいります。

5.環境衛生の充実
家庭ごみの適正処理につきましては、日向東臼杵広域連合と連携し圏域全体で取り組むとともに、資源循環型社会への転換を推進するため分別収集の啓発を重点的に行い、ごみの減量化・資源化に積極的に取り組んでまいります。また、不法投棄防止の啓発やパトロール等による監視を継続して取り組んでまいります。

6.環境保全の推進
本町は、緑豊かな山林や、小丸川、耳川及び五十鈴川等美しい自然資源に恵まれた地域であります。この豊かな緑や清流を保護するため、各水系汚濁防止協議会と連携した啓発活動を行ってまいります。

7.住宅環境の整備
既存の町営住宅につきましては、公営住宅等ストック総合改善事業等による改修・改善工事を計画的に進めるとともに適正な維持補修に努め、住宅の長寿命化と居住環境の向上を図ります。また、移住・定住の支援として「空き家サブリース」の整備を行ってまいります。

一般住宅につきましては、町民の生活環境の向上や定住促進、宮崎県産材の利用促進による地域産業の振興を図るため、町内で新築・増改築に要する経費に対し支援してまいります。
また、近年懸念されている南海トラフ地震に対しての、耐震性の無い木造住宅⦅昭和56年5月31日以前に建設された木造住宅⦆につきまして、耐震診断及び耐震改修に要する経費に対し支援してまいります。

8.移住・定住の推進
移住・定住につきましては、お試し滞在宿泊施設を活用したオーダーメイド移住ツアーの実施や国県の移住支援金を活用し、移住定住の促進を図ってまいります。
また、住まいにつきましては、地区別定住戦略(ちくせん)と連携し、官民一体となって空き家バンク登録数の増加を図り、紹介できる住宅の確保に努めてまいります。

9.情報通信基盤の整備
本町では町内全域でCATVネットワーク網並びに4K放送及び高速通信に対応できる光ネットワーク網の構築により、すべての町民が情報通信技術(ICT)の恩恵を享受できる環境整備は完了しましたが、近年の気候変動に伴う災害の頻発化や獣害等により施設設備の迅速な復旧が課題となっています。復旧に際しては地理的要因や自然条件等を十分考慮し効果的な方法を選択するなど、適切な維持管理に努めてまいります。
庁内情報化対策につきましては、令和6年度はデジタル改革関連6法の下、各課が所管運用する各種情報システムの標準化を行い、国のサーバーへの接続を完了させたところです。令和7年度は町が保有する各種データを順次国のサーバーに移設してガバメントクラウド関連の作業を完了させ、以後システムの安定運営に努めてまいります。
Society(ソサエティ)5・0時代を迎え情報通信技術で様々な社会課題の解決への取組が始まった今日、過疎・中山間地域においてデジタルインフラの整備と適切な維持管理は更に重要性を増しています。今後デジタル化をめぐる動きをより一層注視するとともに、情報化の推進について庁内で共有してまいります。