くらし 市長コラム #42

■共生社会の実現にむけて―やさしい日本語講座―
日置市に居住する外国人は近年増加傾向にあります。2015年(10年前)は118人だった外国籍の住民の数は、2025年現在で438人となり、すでに日置市の人口(4万5千800人)の1%に迫っています。世界的には英語以外を母国語とする国も多いことから、多文化共生社会の構築に向けては、英語でのやりとりだけでは限界があると言われており、むしろ日本語を、できるだけわかりやすい表現で話す「やさしい日本語」の重要性が高まっているとされています。
我々市役所も、より分かりやすい日本語を学ぶ必要があるということで、8月6日(水)に職員向けの「やさしい日本語講座」を開催しました。この講座に私も参加し、改めて外国語を母国語とする方にとって日本語がいかに難しいかを学ぶとともに、わかりやすい(やさしい)日本語について学ぶ時間となりました。

「やさしい日本語」の基本は…
はさみの法則
は…はっきりと
さ…最後まで
み…みじかく
という3つのポイントを意識する。

《例えば…話の進め方として、結論をはじめに言う》
◇悪い例
問:テレビはどうやって捨てたらいいですか?
答:大型家電は原則として回収していません。集めるのは燃えるゴミや資源ごみや…
問:すみません。どうやって捨てますか?
◇良い例
問:テレビはどうやって捨てたらいいですか?
答:郵便局で家電リサイクル券を買ってください。市のリサイクルセンターに持って行ってください。

このように、言葉選びだけでなく、文章の組み立てを変えるだけで、やさしい日本語になります。多文化共生社会の実現に向けて、引き続き一つずつ、できることを積み上げてまいります。

日置市長
永山 由高