くらし 令和7年度施政方針 ~はじめに

令和7年第1回天城町議会定例会が3月4日に開会し、森田弘光町長が令和7年度の町政運営について施政方針演説を行いました。その全文を掲載します。

■はじめに
本日、令和7年第1回天城町議会定例会が開催されるにあたり、町政運営の基本方針と施策の概要をはじめ、町政運営の基本となる令和7年度予算案を申し上げ、議員各位並びに町民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

昨年は、10月に奄美群島では初となる「ジェンダー平等推進のまち・あまぎ」を宣言し、性別にかかわりなく一人ひとりの人権が尊重され、個性と能力が発揮できる男女共同参画社会の実現と“誰もがこころ豊かに笑顔で暮らせる町”を目指し、取組をスタートさせたところでございます。
また、11月には農業をはじめとする第一次産業と自然・文化遺産がうまくかみ合い、持続可能な観光地域を形成しているということが評価され、国連世界観光機関(UN.Tourism)が認定する「ベストツーリズムビレッジ」に九州では初めて選出されるなど、まさしく、天城町が新たな船出をした1年であったかと感じております。

今年は、戦後80年の節目の年となります。時代の経過とともに、戦争を直接経験した方々のお話が大変貴重なものとなってきております。改めて、先人達からの学びを通して、天城町のこれまでの歩みを振り返るともに、将来の天城町に向けて動き出す年にしたいと考えております。

年次的に整備を行ってまいりました「あまぎ自然と伝統文化体験館」につきましては、令和8年度の運用開始を目指し、整備が大詰めを迎えております。徳之島子宝空港に隣接して、「あまぎ自然と伝統文化体験館」が完成することにより、総合運動公園、B&G海洋センター、天城町水産業振興拠点施設うおっちょ、山猪工房あまぎという多様な価値観を有する施設群が生まれることとなります。

「つくる」から「使う」へ、「使う」から「育てる」へ。

「共創」に向けた土台は揃いました。人と人の出会いから新しい「あまぎ」が始まります。

将来に向けた天城町の新たな礎を築きあげるとともに、「住んでよかった。暮らし満足度NO.1のまち」を目指して誠心誠意努力していく所存でございます。また、私のモットーであります、「先ず隗より始めよ(率先垂範)」「スピード感を持って対応」「必ず記録・メモをとろう」を職員と共有し、「百の議論より一つの行動」を常に意識しながら、町民サービスの更なる向上に努めてまいります。町民の皆様のご支援ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
“天城町の心はてぃーち”。心を一つにして、共にがんばりましょう。

以下、重要施策につきましてご説明申し上げます。