- 発行日 :
- 自治体名 : 総務省
- 広報紙名 : 現在・未来のくらしに役立つ情報誌 総務省 令和7年4月号
あなたは、自分が飲んでいるお薬の名前を覚えていますか。あなたの家族や友人が通院している医療機関の名前を知っていますか。救急車を呼ぶような緊急時に、落ち着いて正確な情報を救急隊員に伝えられるでしょうか。
そんなもしものときのあなたの味方になるのが、マイナ救急です。
総務省消防庁では、マイナ保険証を活用した救急業務の全国展開を推進していきます。
■マイナ救急とは?
マイナ救急とは、救急隊員が傷病者のマイナ保険証(健康保険証として利用登録したマイナンバーカード)を活用し、傷病者の医療情報等を閲覧する仕組みのことです。救急隊員がマイナ保険証をカードリーダーで読み取り、タブレット端末を使用して傷病者が過去に受診した病院や処方されたお薬などの医療情報を閲覧します。閲覧した医療情報等は、傷病者の方がより適切な処置を受けるため、また救急隊が搬送先医療機関の選定をするために活用します。
マイナ救急の実施にあたっては、救急隊員が傷病者の顔と券面上の写真を確認し、本人確認を行うため、マイナンバーカードの暗証番号の入力は原則不要です。また、救急隊員が医療情報を閲覧してよいかお聞きし、傷病者の同意を得た上でマイナ救急を実施します。なお、生命、身体の保護のため必要な場合であって、傷病者が意識不明等のため同意を取得することが困難な場合に限り、同意なしで医療情報を閲覧することもあります。
◇マイナ救急の流れ
(1)傷病者が情報閲覧に同意する
↓
(2)マイナンバーカードを読み取る
↓
(3)隊員が医療情報を閲覧する
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(4)より適切な処置や搬送先医療機関の選定につながる!
■事業内容
総務省消防庁では、令和4年度(6消防本部 30隊)、令和6年度(67消防本部 660隊)とマイナ救急の実証事業を行い、実証の結果を踏まえて運用方法の改善や救急隊専用のシステム構築に取り組んできました。
そして、令和7年度には、全国にある720すべての消防本部、ほぼすべての救急隊で実証事業を実施予定です。令和7年4月以降、準備が整った救急隊から順次、運用開始を予定しています。