くらし 《特集2》令和6年版 消防白書の概要(1)

近年、激甚化・頻発化する災害等から国民の生命、身体および財産を守る消防の果たす役割は益々増大しており、毎年刊行する消防白書で、その活動について紹介しています。
令和6年版消防白書(令和7年1月21日閣議配布)では、特集において、令和6年能登半島地震等への対応のほか、近年の大規模災害等への対応、緊急消防援助隊の充実強化、増大する救急需要への対応、消防団を中核とした地域防災力の充実強化、消防防災分野における DX の推進、 国民保護施策の推進および新技術の進展を踏まえた消防防災行政の対応について記載していますので、その概要をご紹介します。なお、詳細は、消防庁ホームページに掲載していますので、ご覧ください。

・令和6年版 消防白書(総務省消防庁)
【URL】https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r6/68138.html

◆特集1 令和6年能登半島地震等への対応
※被害情報は令和6年11月21日時点

■令和6年能登半島地震への対応
・令和6年1月1日16時10分に石川県能登地方において、輪島市および志賀町で最大震度7を観測する地震が発生した。
・発災後、直ちに消防庁長官は緊急消防援助隊の出動の求めを行い(後に出動指示に切替)、発災当初から2,000人を超える規模の部隊を展開した。
・被災地域の消防団は、常備消防と連携した消火・救助活動や、避難所運営支援や巡回・警戒活動を実施した。

■地震の検証と今後の対応
・消防庁においては、輪島市大規模火災を踏まえた消防防災対策のあり方や、緊急消防援助隊の活動などについて検証を行った。
・緊急消防援助隊や常備消防、消防団の更なる充実強化など、消防防災対策の強化に一層注力していくこととしている。

■令和6年9月20日からの大雨への対応
・令和6年9月21日午前、石川県に線状降水帯が発生し、石川県能登地方を中心に、河川氾濫、浸水、がけ崩れ等が発生した。
・同日、消防庁長官は、緊急消防援助隊の出動の求めを行い、600 人規模の部隊を展開した。