くらし 《特集2》令和6年版 消防白書の概要(6)

◆特集6 消防防災分野におけるDXの推進

■災害時の映像情報共有手段の充実
・被害の早期把握による迅速な対応には、より多くの災害発生直後の映像情報が必要であり、消防庁と地方公共団体の間における災害時の映像情報共有手段の一層の充実を図るため、「消防庁映像共有システム」を整備し、令和6年9月から運用を開始している。
・令和6年度中に、「消防庁映像共有システム」を、内閣府の新総合防災情報システム(SOBO-WEB)と接続し、災害映像を関係府省庁とも共有していく。

消防庁映像共有システムの運用例

■緊急消防援助隊の指揮支援体制の強化
・緊急消防援助隊の指揮支援部隊がデジタル作戦卓等のDX資機材を用いて映像等のデジタル情報を含めた豊富なリアルタイムの情報を収集、整理、共有することで、指揮支援体制の強化を図っていく。
・令和6年度は、9都道府県の消防本部に配備し、習熟訓練などを実施する。

■消防指令システムのインターフェイスの標準化・消防業務システムのクラウド化
・令和6年度から令和8年度にかけての各消防本部におけるシステム更新のピークを機に、様々な外部サービスとの連携や新機能の追加、コスト・調達業務の負担軽減等を図るため、消防指令システムのインターフェイスの標準化や消防業務システムのクラウド化を推進している。