くらし 《特集》食べ物が安全に 食卓へ届くまで(3)

■自宅でも気を付けよう! 安全に食べ物を食べるために
食品が皆さんの家庭に届くまでに、さまざまな方が食の安全に向けて取り組んでいる一方で、安全に食べ物を食べるためには、家庭での食中毒予防も大切です。
ここでは、家庭で行ってほしい、食中毒予防のポイントなどを紹介します。

▽今日から実践! 食中毒予防の6つのポイント
〈ポイント1〉食品を買う時
(1)新鮮な物を購入する
〔新鮮さを見極めるポイント〕
前のページでお話を伺った、野口さん、上嶋さん、山本さんから、見極め方の例をお聞きしました。
・魚は、目が白く濁っていたり充血したりせず、澄んでいるか
・特にマグロは、切り身の色が黒ずんでおらず、鮮やかな赤色か
・レタスなどの洋菜類は、根元の切り口が赤黒くなっておらず、白色か。また、葉は張りがあるか
(2)消費・賞味期限を確認する
(3)肉や魚は、汁が漏れないようにポリ袋などにそれぞれ分けて入れる
(4)冷蔵や冷凍の必要な食品は最後に買い、なるべく早く持ち帰る

〈ポイント2〉食品を保存する時
(1)持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れる
・肉と魚を分けてポリ袋に入れて持ち帰れば、そのまま冷蔵庫に入れるだけでOK!
(2)冷気の流れを良くするため、入れるのは冷蔵庫の容量の7割程度までにする
(3)冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は-15度以下に保つ

〈ポイント3〉下準備をする時
(1)1回30秒ほどを目安に、こまめに手を洗う。特に肉や魚、卵を触った後は必ず手を洗う
(2)ラップがされている野菜やカット野菜も洗浄してから使う
(3)肉や魚の汁が、生で食べる物や調理済みの食品にかからないようにする
(4)包丁やまな板、ふきん、スポンジは、洗浄・消毒済みの清潔な物を使う
(5)包丁やまな板は、肉、魚、野菜用で使い分ける(肉、魚、野菜用で色分けをすると分かりやすい!)
(6)解凍は使う分だけ、冷蔵庫か電子レンジで行う

〈ポイント4〉調理する時
(1)調理の前に、流し台や調理台を清掃する
(2)調理の前に、改めて手を洗う
(3)加熱調理する食品は、十分に火を通す
・火を通す目安は、中心部の温度85~90度で、継続して90秒以上(ノロウイルスの失活化に必要な加熱条件)
(4)調理を途中でやめる時は、食品を冷蔵庫へ。再び調理をする時は、十分に加熱する
(5)電子レンジを使う時は、電子レンジ用の容器・ふたを使い、むらなく加熱されるように気を付ける。温まりにくい食品は、時々かき混ぜる

〈ポイント5〉食べる時
(1)食べる前に、改めて手を洗う
(2)清潔な器具や食器を使う
(3)調理後の食品は、室温で長く放置しない

〈ポイント6〉残った食品を扱う時
(1)残った食品を扱う前にも手を洗う
(2)残った食品は、早く冷えるように清潔な浅い容器に小分けし、冷蔵庫に保管する
(3)時間がたち過ぎたり、怪しいと思ったら、思い切って捨てる
(4)食品を温め直す時は、かき混ぜながら中心部までしっかり加熱する

■毒キノコに気を付けましょう
秋はキノコ狩りを楽しむ方が増えますが、毒があるかどうかの区別が難しいものも多く、市内では過去に死亡例も。知らないキノコは「採らない」「食べない」「人にあげない」を徹底しましょう。

▽これらは迷信で、全て誤りです!
・縦に裂ければ食べられる
・虫が食っていれば食べられる
・ナスと一緒に煮れば食べられる
・地味なキノコは食べられる
・においが良ければ食べられる など

■中央卸売市場の事業者を装い、海産物などを電話で販売する業者にご注意を
価格に見合わない粗悪な商品が届くなどといった被害が発生しています。中央卸売市場内の事業者は、一般の方への電話販売を一切行っていません。

■中央卸売市場の最新情報を入手しよう!
ホームページのほか、XやInstagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)で、旬の食材や初入荷、市場の裏側などについて紹介しています。

■場外市場やさっぽろ青果館、札中卸センター、さっぽろ朝市へ行ってみませんか
中央卸売市場に隣接する場外市場やさっぽろ青果館、札中卸(さっちゅうおろし)センター、さっぽろ朝市では、各店が中央卸売市場から仕入れた新鮮な水産物や青果物などを販売しています。

食品が安全に届くありがたさを感じながら、私たち一人一人ができることを実践しませんか。

問合せ:
〔中央卸売市場について〕中央卸売市場【電話】611-3111
〔食品衛生監視員について〕広域食品対策担当課【電話】641-0635
〔食中毒予防について〕食の安全推進課【電話】622-5170