くらし 令和7年度村政執行方針 占冠村長田中正治(4)

3.地域特性を生かした集落対策、移住・定住・関係人口の拡大
(1)移住・定住
空き家バンク制度を継続するほか、マイホーム奨励事業により個人住宅の取得を促進してまいります。
また、民間賃貸共同住宅等建設促進制度により、民間賃貸共同住宅の建設を促進するほか、活力あるむらづくり対策制度による企業の福利厚生施設整備事業を促進してまいります。

(2)しむかっぷ・村づくり寄附金と企業版ふるさと納税
ふるさと納税は、本村の貴重な自主財源の一つです。事業者の協力により様々な工夫を凝らしながら占冠応援団の獲得を図るとともに、寄附金を有効に活用して地域の振興につなげてまいります。また、企業版ふるさと納税制度が、3年間延長となったことから、引き続き寄附獲得に努めてまいります。

■第2 安全で安心な暮らしを守る基盤づくり
1.暮らしの基盤づくり
(1)道路
道路施設は、産業・経済活動の基盤であり、通勤や通学・買物など生活する上でも必要不可欠なものであります。
安全で円滑な交通確保のため、道路の補修や維持管理に努めるとともに橋梁については、4橋の補修工事を実施してまいります。

(2)村営住宅
村営住宅は、長期にわたって良好な状態で居住できるよう維持管理を行い、快適性や安全性に配慮した住宅環境に努めてまいります。
今年度は、地域振興住宅楓A棟外部改修工事及び第2トマム団地延焼部新築工事を実施してまいります。

(3)上下水道
簡易水道事業及び下水道事業は、各施設の適切な維持管理を行い、安定的な供給と衛生的な生活環境の確保に努めてまいります。
また、水道水の安定供給のため、中央地区の老朽化した水道施設の改修を検討し、基本計画を策定してまいります。
下水道事業は、設備機器の計画的な更新・改修と適切な管理を進めるため、「ストックマネジメント計画」を策定してまいります。

(4)環境衛生
環境への負荷を軽減する「循環型社会」の形成に向けて更なる分別の推進を図るため、「ごみの分別辞典」を改訂し配布してまいります。
ごみ処理につきましては、引き続き村民の皆様のご協力をいただきながらリサイクルに努め、資源の有効活用を推進し、ごみの減量化を図ってまいります。

(5)地域交通
地域交通は、地域内の住民や観光客等来訪者の移動手段として、地域を支える重要基盤です。
暮らしやすい地域づくりのため、地域交通の運行と安全管理に努め、利用者の日常生活を支えてまいります。

(6)地域協働への取組
地域住民の困りごとに対する様々な支援サービスを行っている有償ボランティア団体「ファミリーサポート・しむかっぷ」は、地域に親しまれ、活力を生み出す大きな存在であることから、今後も活動の支援と補助を継続してまいります。
また、住民活動推進事業により住民の自主的な活動を支援し、「地域協働」が広がる村づくりを推進します。

(7)防災対策
防災力、減災力の強化を図るため、引き続き自主防災組織への支援、各避難所における分散備蓄、避難訓練を実施してまいります。また、今年度は、避難所のトイレ改修や情報伝達用サイレンの整備も進めます。

2.地域医療の充実と住民ニーズに即した福祉施策
(1)高齢者福祉
住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域包括支援センターを中心に、占冠村社会福祉協議会やリハビリ専門職など関係機関と連携し、介護予防や日常生活を支える各種事業に取り組むとともに、適正な介護サービスの提供と安定した事業運営を進めてまいります。
小規模多機能型居宅介護施設「とま~る」については、指定管理者と協議しながら、適切な施設の維持を行うとともに、利用者が安全で安心したサービスが利用できるよう努めてまいります。

(2)地域福祉・障がい者福祉
村民一人ひとりが尊重され、地域で安心して暮らせるよう、行政区や民生委員児童委員のほか、各種団体、地域住民と連携・協力しながら、地域福祉の向上に努めるとともに、新たにパートナーシップ制度の導入や犯罪被害者等の支援を推進します。
また、関係機関や専門職と連携し、相談支援やサービス利用調整などの支援を行い、障がい者福祉の充実を継続してまいります。