くらし 【特集1】令和7年度町政執行方針(6)

◆7【健全な行財政運営の堅持】
7点目は、「健全な行財政運営の堅持」であります。行政が、町民の皆様に信頼され、頼りにしていただけるものであるよう、これまでの制度や慣習を見直し、無駄の排除や情報公開を徹底してまいります。

(行政運営)
「町民の皆様と真摯に向き合い、対話を重視し、皆様の想いを町政に反映させていかなければならない」という、私の決意を実現する取組の一つとして、「町長と語る会」を開催してまいりました。それぞれの地域にお邪魔をして、ざっくばらんにお話をさせていただいておりますが、引き続き町民の皆様との対話の機会を設けさせていただきたいと考えているところであります。
令和7年度は、「第5次苫前町総合振興計画」10年の最終年度に当たることから、この間の評価・検証はもとより、新たな計画の策定に向けて進めてまいりますとともに、効率的な行政運営と行政サービスの質的な向上を目指し、人事異動などによって、組織の活性化も常に促してまいりたいと考えているところであります。

(財政運営)
本町の令和5年度一般会計決算では、実質収支額が1,644万円の黒字決算となりましたが、資材費や燃料費などの高騰により歳出予算の抑制が困難な状況の中、財政の健全化を念頭に置きつつ、本町の目指す将来像実現に向けた様々な施策や事業を盛り込んできたところであります。
令和7年度は、人件費や社会保障関係費、公共施設の改修・修繕経費等の増加も予想されることから、これまで以上に特定財源及びふるさと納税などの自主財源の確保に努めるとともに、徹底した事業の選択と集中、優先順位の最適化を進め、将来にわたり持続可能な町財政運営に取り組んでいかなければなりません。
現在のところ、財政健全化比率の4指標すべてが健全な水準を維持しておりますが、先行き不透明な地方交付税等の現状を踏まえますと、予断を許さない状況であります。この様な中であっても、限られた財源を有効に活用し、引き続き町民ニーズに応えられる財政運営に努めてまいります。

◆【むすび】
以上、町政執行に臨む私の所信の一端を述べさせていただきました。
社会が急速に変化し続ける中にあって、私は、国や北海道の動きを的確に捉えつつ、官民連携による住民サービスの向上と行政の効率化、さらに産官学連携を通じた地域の活性化など、従来の枠組みを超えた柔軟な発想と迅速な行動が求められるとともに、新たな戦略を積極的に取り入れることが重要であると考えています。
更には、複雑化する地域課題への対応には、明確なビジョンと方向性を持った町政運営が必要不可欠であります。町民の皆様との対話を何よりも大切にし、その声を真摯に受け止めて政策に反映させることで、行政と町民が一体となった持続可能な苫前のマチを実現するために、今後とも全力を尽くしてまいる所存であります。
結びに、改めまして町民の皆様、町議会議員の皆様の、町政に対する一層のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、令和7年度の町政執行方針といたします。