子育て 音更高校だより「夢の種」特別編集版

■音更高校の魅力 育てよう、君の夢の種
音更高校は、駒場地区に位置する単位制の普通科高校です。町は、平成30年6月号から広報おとふけで音更高校を紹介する「夢の種」の連載を始め、今月号で88回目となりました。今回は「夢の種」特別編集版として音更高校の魅力をお伝えします。

◆校長メッセージ
~羽ばたけ、音高生~
4月に音更高校に着任してから約6カ月が経ちました。その間に地域の皆さんと交流を持ち、地域の行事に参加させていただくなど、公私ともに音更町での生活を満喫しています。
さて、音更高校は素直で明るい生徒が多く、普段廊下を歩いていると多くの生徒が声を掛けてくれます。私が生徒に望むことは、高校3年間で「生きる力」を身に付け、自ら選んだそれぞれの道で、思う存分に力を発揮することです。「生きる力」は各教科で学んだ知識・理解だけではありません。新たなことにチャレンジする力、他の人達と協働する力、場面ごとに正しく判断できる力、途中で軌道修正できる力など多様な力です。これらの力は、学習活動、部活動、学校行事、日常の友人との関わりなど学校生活の全てを通して身に付けることができます。
「生きる力」を身に付ける活動の一つとして、私は全ての生徒に対し、学外のさまざまな分野で活躍する人達と関わりを持ってほしいと考えています。幸いにも音更町は、道内でも屈指の、地域と学校の協働活動に力を入れている町です。町との連携を深め、本校の生徒は一層、地域の人達、さらには機会があれば、地域を飛び越え道外や海外の人達とも交流を持ってほしいと思います。これからも音更高校をよろしくお願いします。羽ばたけ、音高生!!

◆教科・科目の選択制による個に応じた学び・進路の実現
音更高校は「単位制」です。卒業までに必要な単位(※)を修得することで卒業が認められます。生徒は、自分の将来や志向に合わせて、自分の学習内容を決めることになります。
幅広い生徒に対応できるよう、音更高校では、農業科目を含め約80科目が開設されていて、2年次で4単位、3年次では年間30単位の約半分にあたる14単位分の科目を選択します。その中で、進学に向けた科目や、職業に関係する内容、より良い生き方につながる科目など、個人の関心・進路に対応した学びができます。
また、同じ教科内に学力に応じた科目があるなど、自分の力を伸ばすことができます。また、選択授業は、年次(3クラス)を一斉に6科目で展開するため、1科目当たり平均20人となり、少人数で、しっかりと学ぶことがでます。
多様な選択科目を生かし、みんなが個性を伸ばし、必要な力を付け、進学・就職それぞれの将来をつかんでいます。面接や小論文、講習も一人一人に合わせて丁寧に指導しています。各種検定(簿記、英語、文書処理、電卓、漢字、数学)の合格に向けても、全校で取り組んでいます。また、2年次には全員がインターンシップに行き、働く現実を知るとともに、自分の適性を見極めます。
※単位…学習の量のことです。1単位は1週間当たりに50分の授業が行われることを意味します(年35週)。

○選択科目の例
2年次選択(各2単位)
・論理・表現II
・物理基礎
・音楽I
・美術I
・書道I
・草花基礎

3年次選択(各2単位)
・英語コミュニケーションIII
・日本史探究
・書に親しむ
・演奏に親しむ
・情報デザイン
・草花

○令和6年度進路状況

■楽しい部活動
勉強と同じくらい、部活動が生徒を成長させてくれます。音更高校は、全国にも珍しい管弦楽をはじめ、体育系9、文科系10の部活動・同好会があります。「大会に勝つ」ことばかりを目標とはせず、経験者、未経験者問わず、和気あいあいと、しかしやるときはしっかりと、楽しく技術や力を付けています。
大会などでは、活躍の機会が多く、高校生活でのやりがいと活動実績を確実に積み上げることができます。
(1)管弦楽局
(2)剣道部
(3)ボランティア部
(4)美術部

■農業・環境を通した豊かな生き方につながる学び
自然豊かな農業景観都市音更にある音更高校には、開校初期から平成28年まで農業科がありました。普通科のみになった今も、農業教育の流れをくんだ科目が25単位分あります。1年次が全員学ぶ「地域環境」では、地域産業や郷土について、実際に播種(はしゅ)(種まき)や花壇造成を行いながら学びます。2・3年次選択の「環境デザインI・II」では、花と緑を活用したガーデニングや公園の計画などを通じ、景観(ランドスケープ)の創造について、地域在住の専門家を講師に依頼し、地域との連携の下、体験的に学ぶことができます。農業や環境に関する学びは、これからの人生を豊かに生きる上で、必ず役に立つ経験となります。また、農業教科を規程の単位数学ぶと、農業系大学への農業高校枠での推薦受験ができます。

■地域との連携
音更町からの支援により、全員分の学習用タブレットが貸与されています。また、町内に唯一の高校ということもあり、町内各機関との連携による活動をたくさん行っています。「キャリアデザインセミナー」では、たくさんの企業の皆さんが仕事の内容や必要な資質などのお話をしてくれます。また、授業では、観光案内パンフレットを作り、道の駅などに置くことができました。
さらに、今年度は、北海道MA+CHプロジェクト(地域連携まちづくり事業)の2年目になります。高等学校における地域連携の推進のため、校内外の体制づくりを進めています。新しい時代を切り開く力を生徒に身に付けさせるためには、教室での授業ばかりではなく、社会から学ぶことが必要と言われています。本校生徒がよりたくましく育つために、地域連携を計画的に推進しています。
また、音更町は、義務教育段階での地域連携が大変進んでいます。町教育委員会の協力を得ながら、本校の生徒の可能性を伸ばす地域連携に取り組んでいきます。

■音更高校公式noteについて
4月から、音更高校公式noteを開設しました。本校教育活動をリアルタイムに、少しだけリラックスした雰囲気で伝えています。学校HPと併せてご覧ください。

問合先:
役場企画課企画調整係【電話】内線213
学校見学などの問合先…北海道音更高等学校(駒場西1番地)【電話】44-2201(事務室)【電話】44-2202(職員室)【メール】[email protected]