- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道幕別町
- 広報紙名 : 広報まくべつ 令和7年9月号
■警察官をかたる詐欺が多発中!
警察を名乗り、金銭を要求される詐欺事件が十勝でも発生しています。全国の消費生活センターにも警察を名乗る不審な電話に関する相談が増えています。
▽事例その1
釧路警察署の警察官を名乗る男から「あなたの口座が詐欺に使われている。逮捕状も出ている。捜査協力してくれれば逮捕しない。指示に従ってほしい」などと電話があり、その後、犯人から指示されるままに被害者名義のネットバンキング口座を開設し、860万円を振り込んだところ、引き出されてだまし取られる被害が発生した。
▽事例その2
実在の警察署の警察官を名乗る男から「家宅捜索をした家からあなた名義のキャッシュカードが見つかった。資金洗浄事件にあなたも加担しているのではないか。調査するためのお金を振り込んでください」などと言われ、SNSのビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられ信じ込み、ATMから複数回振り込んでしまい被害に遭った。
▽ポイント
・「逮捕される」「犯罪に加担している」などと不安をあおられても冷静に対応しましょう。本物の警察官は、電話やSNSでそのような話をすることはありません。
・ニセの警察手帳や逮捕状を見せてくるケースもありますが、本物の警察官がSNS・ビデオ通話で見せてくることや連絡してくることはありません。
・警察官が捜査協力や口座の調査目的で、金銭を要求することはありません。
警察官以外にも、官公庁の職員や電話会社などをかたった同様の詐欺被害が発生しています。
怪しいと感じたら、すぐに電話を切って相談しましょう。(警察相談【電話】#9110)
■〔相談事例紹介〕太陽光パネルの点検が義務化されたって本当?
▽今月の相談
数日前、自宅に「太陽光パネルの点検が義務化されたので無料で点検します」と勧誘業者から電話があった。設置業者からの電話だと思い訪問日時を決めたが、そうではないと分かり、連絡先に電話をかけたがつながらなかった。点検が義務化されたというのは本当なのか。
相談者には、勧誘業者が訪問した際に「設置業者からの電話だと思い訪問日時を決めたが、別業者だったので、点検はキャンセルする」と伝えるよう助言しました。また、自宅の太陽光発電システムが点検義務の対象になるかどうかは、再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法に基づく「FIT制度・FIP制度(再生可能エネルギーの買取制度)」の利用の有無や出力等により異なるため、設置業者へ確認するよう伝えました。
「点検が義務化された」「無料で点検する」などと言って契約を迫る事業者や、「太陽光パネルが原因で火災が起こっている」などと不安をあおり勧誘する事業者もいるので、慎重に対応しましょう。
▽被害に遭わないためのポイント
・事業者から「点検が義務化された」などと言われても安易に契約せず、まずは点検の要否を確認しましょう。分からない場合には、設置業者に相談してください。
・太陽光発電システムの点検やメンテナンスの契約をする場合は、その場で契約せず複数社から見積もりを取り、点検内容や費用等をよく確認しましょう。
・不安に思った場合は、消費生活センターに相談してください。
問合せ:幕別町消費生活センター
【電話】(幕)55-5800
※忠類地区での相談は事前予約が必要です。