くらし 浦幌町未来づくり事業の経過と報告(1)

5月20日~22日に開催した「浦幌町未来づくり事業(後継事業)町民説明会」における町長あいさつ(要旨)と「浦幌町未来づくり事業」がスタートした背景と経過、委託業務の内容、設定した数値目標と目標に対する実績をお知らせします。

■町長あいさつ(要旨)
今後の浦幌町のまちづくりを考えた時、このままでは数年以内に加速的に疲弊・衰退していくのではないかと危機感があり、その原因は人口減少と少子高齢化にあると思っています。これらは地域の中小企業の存続を脅かし、さらには基幹産業である第一次産業の担い手確保にも深刻な影響を及ぼすと考えています。
町の財政は、その大半は国からの交付税や補助金に依存し、町税等による自主財源は3割にも満たない状況です。人口減少が進めば自主財源まで減少し、今以上に厳しい財政状況となるのは明白です。
また、もう一つの深刻な課題として行政サービスの高度化があります。
これらの課題を解決する手法の一つとして、行政だけでは解決が困難な課題を、その課題解決を得意とする民間企業と協働する仕組みの構築が必要だと考えました。令和6年度まで実施してきた未来づくり事業が、まさにそうした役割を持ち、企業と行政と地域住民を結びつける新たなまちづくりの手法であると言えます。
未来づくり事業は令和6年度をもって終了しました。引き続き課題解決が必要と判断したものは新年度に予算計上をしましたが、令和7年第一回町議会定例会において、二つの事業の修正案が提出され賛成多数により可決されました。
その一つは「交通・流通課題解消事業」です。町民アンケートでも常に上位にあるのが、買物や生活、交通に関する不便さでした。自動車の運転ができなくなるなど、高齢になっても安心して暮らせるよう通院をはじめとする移動手段の確保や買い物に対する支援を検討する必要があると判断しました。
もう一つは「農林水産物高付加価値化事業」です。本町は基幹産業が第一次産業であり、第一次産業が衰退していくと、第二次産業、第三次産業にも影響を及ぼします。本町の農林水産物に付加価値を付け新しい商品として試作・販売をすることで、少しでも収益を上げる取組みをつくり、それらの中から名物・特産品となる主力商品ができれば、生産者の経営の後押しにもなりますし、町のPRにもつながります。ふるさと納税の返礼品となれば、まちづくりへ投資できる財源確保も期待できます。
しかし、これらは一朝一夕では実を結びません。何度となく試作、販売を繰り返し、失敗から学ぶことをやめずに続けていくことが何よりも重要です。そのためにも、将来への投資事業を町内産業団体はじめ生産者の皆様と進めていきたいと提案をしたものです。
未来づくり事業の財源は、本町に関心のある企業からの寄附財源を活用し、課題解決を一緒に進めていくものでした。しかし、企業の決算や業績等の事情により寄附額が不透明な中で事業費を計上したこと、この建付けは私も間違っていたと思いますし、町議会の浦幌町未来づくり事業調査特別委員会の中でも同様の説明とお詫びをいたしました。
令和6年度当初予算ではそれまでの経緯も踏まえ、事業費を大幅に減額し、同年9月には更に事業費を減額し、併せて財源内訳を寄附金から一般財源に変更しました。
未来づくり事業は令和6年度で終了となりますが、実施してきた事業は町の重要な課題解決のために必要なものですから、引き続き実施が必要なものを選別し7年度予算に計上しました。
修正された2つの事業は、当初提案した金額から大きく減額したものや、事業内容が変更になった部分があります。しかし、いずれも後退させたわけではなく、住民の皆様や関係者内部の理解を深め、より良いものを持続的に進めていくために熟慮した上での事業内容となります。
最後になりますが、私はこの町に人口減少という絶対的な危機がある以上、あらゆる手段を用いてそれに抗いたいと思っています。この思いだけは、就任時から今も変わっておりません。
厳しい現状だからこそ、当事者意識を高めると同時に将来のまちづくりを見据えた事業の推進について職員一丸となって取り組んでいきます。