くらし 謹賀新年
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道羅臼町
- 広報紙名 : 羅臼町広報誌「魚の城下町」〜みんなが主役のまち〜 2025年1月号
新年明けましておめでとうございます。
皆様とともに新しい年を迎えることができましたことを、心から嬉しく思います。
町民の皆様には、日頃より町行政の推進に対しまして、深いご理解とご協力、ご支援を賜り心より感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、当町の基幹産業であります漁業におきましては、秋サケにおいては単価の高騰もあり前年より漁獲高は増加しましたが、魚種によっては、著しい水揚げの減少や魚種変換、羅臼昆布につきましては、海水温の上昇により育成状況が悪化し生産量が減少していること、緊迫するロシア情勢も含めて、漁協と情報共有をしながら必要な対策を講じてまいります。
地域課題に目を向けますと、知床らうす国保診療所につきましては、今後も孝仁会との連携を深め地域医療の強化に努めてまいりますが、通院や町内での買い物のための移動手段の確保についても、地域の実状に合った公共交通のあり方を考えながら適切に整備してまいります。
一方、観光振興につきましては、昨年は第1回知床らうす産業祭羅来楽が開催されました。
当日は天候にも恵まれ、町外からも大変多くの方にご来場いただき、好評を得ており、実行委員会をはじめ町民各位に対しまして深く感謝申し上げます。
今年も9月27日、28日に第2回知床らうす産業祭羅来楽の開催が決定しておりますので、ぜひともご参加くださいますようお願い申し上げます。
また昨年、知床国立公園が指定60年となり、更には今年、知床世界自然遺産登録20年の節目を迎えます。
関係機関である環境省、林野庁、北海道と、斜里町及び羅臼町の行政5者が連携し、昨年より2年間にわたって各種周年記念事業を開催中であり、今年は「知床世界自然遺産登録20周年記念フォーラム」が開催予定となっておりますほか、全国の世界自然遺産を抱える自治体で組織しております「世界自然遺産5地域会議」により、5月6日・6月5日の2日にわたり、大阪・関西万博への参加が決定いたしました。
日本の世界自然遺産地域の取り組みを世界にPRする絶好の場として捉え、知床の自然的価値や、この間、発展してきた自然体験などの良質なエコツーリズム、自主ルールやリスク管理についても広く発信してまいりたいと考えております。
結びになりますが、令和7年も様々な機会を通じ、羅臼町を全国にアピールすると共に福祉や子育て政策を充実させ、防災・減災対策に取り組み、町民の皆様が安心して過ごせるまちづくりに尽力してまいります。
町民の皆様、そして、羅臼町を愛し応援してくださる皆様にとりまして、幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和七年元旦 羅臼町長 湊屋稔