くらし 〔特集2〕便利に使って、正しくリサイクル! リチウムイオン電池

大容量の電力を蓄えられ、繰り返し充電して使用できる「リチウムイオン電池」は、様々な電子機器や小型家電製品に使用されています。しかし、リチウムイオン電池には衝撃を加えると発火するという性質があり、近年、全国ではリチウムイオン電池を含む機器や製品を原因とした、ごみ収集車やごみ処理施設での火災が頻発しています。
今回は、そんな「リチウムイオン電池」の危険性と、使用されている製品、そしてそれらを廃棄する場合の取扱いを特集します。

■リチウムイオン電池をごみに混ぜて捨ててしまうとどうなるの?
◇ごみ収集車やごみ処理施設での発煙・発火が起きる可能性があります!
事故を防ぐためには、リチウムイオン電池をきちんと分別することが重要です。身の回りにあるリチウムイオン電池が使用されている製品を知り、きちんと分別できるようにしましょう。

絶対に一般のごみとしてごみ収集場所に出さないでね!

■全国の再生処理事業者での発煙・発火トラブル件数の推移

出典:公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会

◇青森市でも火災が起きています!!
令和2年5月25日に青森市清掃工場破砕選別処理施設において、リチウムイオン電池が原因と推定される火災が発生しました。長期間にわたり、不燃ごみをリサイクルすることができず、埋立処分しなければならない状況が続きました。

◇リチウムイオン電池が使用されている製品例
・携帯電話・スマートフォン
・ワイヤレスイヤホン
・電子タバコ
・電気シェーバー
・コードレス掃除機
・電動歯ブラシ
・ハンディファン
・モバイルバッテリー

◇こんなマークが付いていたら要注意!
・リチウムイオン電池マーク
・ニカド電池、ニッケル水素電池などの小型充電式電池もあります。
※本紙をご覧ください。

■廃棄するときは…
▽01 市が設置している拠点回収ボックスに出す(オススメ)
市民センターや市の庁舎の計16の施設に使用済小型家電回収ボックスを設置しています。
・電池は取り出さず、製品をそのままボックスへ投入!袋や箱も不要!

▽02 メーカーの自主回収や家電量販店などの販売協力店を利用する
メーカーによっては、無料の自主回収、新品購入時の旧品の引取りや下取りを実施しているほか、(一社)JBRCの会員企業のリチウムイオン電池は販売店などでも回収しています。

▽03 膨張してしまっているものは市の窓口へ!
リチウムイオン電池が膨張してしまっているものは、市役所駅前庁舎3階 廃棄物・リサイクル課、浪岡庁舎1階 市民課で回収しますので、窓口へお持ち込みください。

・拠点回収などには絶対出さないで!
製品をそのまま窓口へ持ち込んでOK!

※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください

■西秀記市長メッセージ
◇令和7年10月から青森市清掃工場が本格的に再稼働します!
青森市清掃工場では、昨年度、破砕選別処理施設の火災対策のために機能を強化し、「火災を起こさない、火災が発生しても被害を極小化できる施設」に生まれ変わりました。令和7年4月からは、リチウムイオン電池混入対策として手選別工程を導入するなどしながら習熟運転を重ね、本年10月1日より再稼働となります。火災防止には、リチウムイオン電池などの混入防止が極めて重要ですので、皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。

問合せ:廃棄物・リサイクル課
【電話】017-718-1179