- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和7年11月号
市勢功労者表彰は、公共の福祉と市勢の進展に尽くし、教育文化、産業振興、民生などの分野で功績が顕著な人を表彰します。
本年度は4人が表彰を受けます。
■教育文化功労
佐藤育郎(さとういくろう)さん
77歳 東山
▽もち食文化、歴史の継承に尽力
礼儀作法の小笠原流と料理の四條流の流れをくむ儀礼食「もち本膳」の講習会を、平成20年から市内の小中学校や地域で開催。平成22年に発足した一関もち食推進会議の設立にも携わり、もち食文化の普及に貢献しました。
歴史・文化にも精通し、「磐井清水若水送り」や「唐梅館絵巻」の立ち上げから関わり、市の知名度向上に寄与。「東北の餅、一関の“もち”は今に始まったものではない。終わりのない楽しい文化活動だ」と地域が誇る文化を継承しています。
■教育文化功労
橋本志津(はしもとしづ)さん
76歳 藤沢
▽国際交流の推進に貢献
旧藤沢町国際交流協会で会長を務めた夫の輝雄(てるお)さん(故人)に協力し、オーストラリアから招聘(しょうへい)した英語教師らとさまざまな国際理解事業を推進。平成23年の同国セントラルハイランズ市との国際姉妹都市提携では、同町が培ってきた友好関係を全市的な交流へと広げました。
中学生の海外派遣や日本とベトナムの教育交流にも尽力。「町民の皆さんの協力と支援による国同士のしっかりとした絆があったからこそ。賞はそんな方々を代表して頂いたもの」と感謝します。
■民生功労
小森洋子(こもりようこ)さん
81歳 一関
▽交通安全意識の高揚に貢献
平成9年に真柴地区交通安全母の会会長となって以降、市内組織で要職を歴任。平成20年から17年間、一関地区交通安全母の会連合会会長を務め、県交通安全母の会や一関地区交通安全緑十字会会長としても交通事故防止に寄与しました。
世代を超えた家族ぐるみの安全意識の醸成や新入学児童への交通安全グッズの寄贈といった活動を推進。「夫の理解があったから長年やってこられた。交通事故のない社会になってほしい」と願いを込めます。
■民生功労
千葉京子(ちばきょうこ)さん
81歳 一関
▽地域保健、公衆衛生の向上に尽力
平成13年に市保健推進委員となり、住民の検診受診率向上や健康教育などの活動を通じ、地域保健の推進と公衆衛生の向上に取り組みました。
一関地域保健推進委員協議会と市保健推進委員連絡協議会で会長を、県保健推進委員等代表者協議会では副会長を務めるなど、長年にわたって健康増進活動のリーダーとして活躍。「よく理解しないまま始めた保健推進委員だったが、皆さんのおかげで多くのことを学ばせてもらえた」と振り返ります。
