くらし ゼロカーボンでもっといいまち 第8回

■ゼロカーボン(脱炭素)とは…温室効果ガス、特に二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにすること
本市は、2050年カーボンニュートラルに向けて環境省が選定する脱炭素先行地域に選ばれました。
本連載では、市が推進する脱炭素に向けた取り組みについて紹介していきます。

●小水力発電設備の導入推進
森林・水資源活用モデルエリアである横田地区において、気仙川の支流である3河川(本宿川、小坪川、槻沢川)への小水力発電設備(計197kW)の導入を推進します。

●小水力発電とは
小水力発電は、一般的な水力発電と比較して小出力ですが、ダムのような大規模構造物を必要とせず、小河川や農業用水路、上下水道施設などさまざまな水流を利用して発電を行うことができます。流量と落差があれば、基本的にはどこでも発電することができ、また発電にあたりCO2が発生しないため、脱炭素に資する環境配慮型の発電設備といえます。昼夜関係なく安定して発電することができることも特徴の1つです。

●発電方法
小水力発電では、水の落差により生まれた水流で水車を回し発電します。
本市の計画では、河川上流に設置した取水堰と導水管を通じてヘッドタンクに河川水を貯水し、水圧管を通じて低所に設置した水車に水を導くことにより落差を生み、その落差で生まれた水流で水車を回すことにより発電する「水路式」を想定しています。

●小水力発電所の設備構成例
▽建屋外
・取水堰
・導水管
・ヘッドタンク
・水圧管

▽建屋内
・水車・発電機
・水車配管
・発電所建屋
※詳細は本紙をご覧ください。

■本市が取り組む脱炭素先行地域計画について
計画名:脱炭素と資源循環で実現する農林水産業振興
~復興の先の創造的産業振興モデル~

問い合わせ先:市役所脱炭素推進室
【電話】(内線341)