くらし 有備無患~多発する災害への日頃からの備え~

一般的に6月から10月までは大雨や台風による「風水害」や「土砂災害」が発生しやすい時期といわれますが、近年、国内ではこれらの時期に限らず、災害が多発しています。
そこで今回は、いつ起こるか分からない災害に対する日頃からの備えやその重要性についてお伝えします。

■災害は突然に
近年、日本における災害の発生が後を絶ちません。これは梅雨期だけではなく、1年の中でいつ起こるか分からない状況になっています。
本町も例外ではなく、平成23年3月の東日本大震災や平成28年8月の台風10号など、大きな災害がたびたび発生しています。
そのような中、町では6月22日に記録的短時間大雨による土砂災害を想定した町総合防災訓練を実施。災害対策本部の運営や消防団による災害救助訓練などを通じて有事の際の対応を関係機関と確認しました。
突然起こる災害から、自らを、そして地域を守るために、町の防災対策などの「公助」、自主防災組織活動などの「共助」、家庭での対策などの「自助」が互いに連携し、地域での防災力を高めていくことが大切になります。

■「自分の命は自分で守る」
消防庁の「避難情報に関するガイドライン」において、「警戒レベル3」発令で高齢者や障がい者などの避難に時間がかかる人の避難開始、「警戒レベル4」発令で危険な場所からの全員避難が定められました。また、「警戒レベル5」発令は既に災害が発生しているか、切迫している状態で、命が危険な状態を示しています。
町ではこれに基づき、災害で人的被害が発生する恐れが高まったとき、避難の必要な地域に避難情報(高齢者等避難、避難指示など)を発令します。
避難情報は防災無線や住田テレビなどでお知らせします。日頃から情報を得る手段を確保し、災害が発生する恐れがあるときは、情報収集に努めましょう。
なお、突発的な災害の場合は、発令が間に合わないこともあります。危険を感じたら発令前でも早めに避難するようにしましょう。

▽警戒レベルと避難情報

■避難所や防災マップの再確認
町では、洪水や土砂災害の防災マップを作成し、全戸に配布しています。防災マップで着色されている場所は、浸水や土砂災害が発生するリスクが高い地域です。
自宅や周辺の危険箇所とともに、指定緊急避難場所(※1)や避難所(※2)までの避難経路を確認し、安全を確保しましょう。

(※1)指定緊急避難場所
災害が発生したときや発生するおそれがあるときに、危険から逃れるため、緊急的に一時避難をする場所のことです。町内に39箇所設置されています。

(※2)避難所
災害の危険性が高まり避難した人が滞在する施設、または、災害によって自宅に戻れなくなった人が一時的に滞在する施設のことです。町内に16箇所設置されています。
避難が必要になったときは、まずは緊急避難場所への移動、その後、避難所へ移るなど、状況に応じた対応が必要です。なお、各地域に設置されている避難場所などは防災マップで確認できます。

■避難するときの留意点
▽服装
ヘルメットや帽子などで頭部を保護しましょう。非常持ち出し品はリュックサックに入れて背負い、両手が使えるようにしましょう。靴は底が厚く、履き慣れたものを着用してください。ただし、水害の際は靴内に水がたまるので、長靴は避けましょう。

▽自宅のライフライン確認
自宅を離れる際は、ガスの元栓を閉めるなど火元を確認してください。あわせて、電気のブレーカーを切りましょう。

▽周囲への声がけ・避難経路
近所の人にも声をかけ、子どもや高齢者などがはぐれないよう配慮しながら、複数人で避難しましょう。このとき、狭い道やブロック塀、自動販売機のそば、ガラスや看板の多い場所は避けて、なるべく徒歩で移動しましょう。

■非常持ち出し品とは?
災害直後は、電気・ガス・水道などのライフラインが停止してしまう可能性があります。避難所で最低3日から7日間、生活できるだけの持ち出し品を準備しましょう。

▼非常持ち出し品(例)
▽貴重品
・現金
・印鑑
・家や車の予備鍵・証書類のコピー(免許証、通帳など)

▽情報収集用品
・携帯ラジオ
・携帯電話の充電器
・モバイルバッテリー
・筆記用具

▽非常飲食品など
・非常食
・飲料水
・給水袋
・万能ナイフ

▽衛生用品
・救急セット
・タオル
・マスク
・消毒液
・体温計
・ティッシュ類(ウェットティッシュ、トイレットペーパー)
・ビニール袋
・下着類

▽安全用品
・懐中電灯
・軍手
・マッチ
・ろうそく
・使い捨てカイロ

▽備蓄品
・食糧や水(最低3日分)
・生活用品(ラップ、ゴミ袋、ポリタンク、携帯用トイレなど)

問合せ:総務課防災管財係
【電話】46-2112