健康 【特集】運動で健幸(4)

【健やかで幸せな未来のために楽しみながら、少しずつ。】

日頃から運動を生活に取り入れている三浦さん。過去の経験から、健康を強く意識するようになったと言います。そのきっかけや、運動の工夫について伺いました。

三浦 淳子 さん(築館黒瀬)

■気付きを重ねて
30代の頃の私は、持病をいくつも抱えていて、治療薬の副作用で増える体重にも悩まされていました。また、心にも不調を感じ、家に閉じこもるようになっていました。そのようなとき、友人から体質改善を勧められたことがきっかけで、自分の健康を見直すようになりました。
その後、体調はすっかり回復し、健康を守るためには、食事や運動などの基礎をしっかり固めることが大切なのだと知りました。また、地区の保健推進員になってからは、多くの健康行事に携わり、より興味を深めていきました。
さらに転機となったのが、健康づくり運動推進サポーターとの出会いです。講師として運動指導をしてもらったとき、体の柔軟性と姿勢の良さに驚きました。日頃の運動習慣を尋ねたところ、サポーターの練習会に誘われました。
持病に悩まされる以前の学生時代は、陸上競技に打ち込んでいたため、体力や運動には自信があったのですが、実際にやってみると思うように体が動かず、大きな衰えを感じました。その経験から、若い頃だけ運動すればいいのではなく、若い頃から継続しなければ、あっという間に体は鈍ってしまうことに気付きました。

■限られた時間の中でも
日頃の運動といっても、スポーツジムに通うなどの特別なことはしていません。強いて言うなら「1日1万歩」を目標にしています。ウォーキングの時間を作るのではなく、仕事や家事のときに、キビキビと動き、歩数を増やすことを意識しています。
また、買い物ではショッピングカートを使わず、かごを手に持って腕の筋肉を鍛えます。この他、良い姿勢を保つために腹筋に力を入れることを常に意識しています。
限られた時間の中でもできることを積み重ねていけば、10年、20年先の未来の自分に、心身の健康と、そこから生まれる幸福感を届けてあげられると思っています。

◆いつかの明日より今を
移動手段や便利な道具が増えるにつれ、減っていく運動量。何とかしなければ、と思いながらも「明日から頑張ろう」という言葉を積み重ねてしまっている人も多いはず。
健康な未来のために、自分自身を変えたいと思っているのは、きっと一人ではありません。高いと思えたハードルも、仲間や家族と一緒なら、簡単に飛び越えられるのではないでしょうか。
毎日コツコツと運動を続けた先には、自分自身、そして多くの人たちの健康と幸せが待っています。新緑がまぶしいこの季節、まずは一歩外に出ることから始めてみませんか。

◆健康と運動の関わりをさらに学ぶ
厚生労働省の「アクティブガイド」の他、市が開催する「い・ど・う市民セミナー」でも、健康づくりに必要な運動を学ぶことができます。詳しくは、各ウェブサイトで確認してください。