子育て (巻頭特集)私と子育て 自分をたもつマイルール(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県能代市
- 広報紙名 : 広報のしろ 令和7年2月号
■何事も子どもたちと一緒に楽しむ
佐々木有子(ゆうこ)さん
中学1年の長女、小学5年の長男、年長の次女がいます。長女の有希菜はダウン症で、生まれつき知的障がいがあります。この子には、大勢の人と関わる機会をたくさん作っていこうと決めて子育てしてきました。
生後6カ月頃から子育て支援センターを利用し、職員の方や利用者さんと交流してきました。地域のイベントにも積極的に参加。下の子たちの運動会などの学校行事にも必ず連れて行き、たくさんの人と触れ合う機会を作ってきました。
現在、能代支援学校の中学部に通う有希菜は、とても人を好きな明るい子どもに成長しました。弟と妹の面倒もよく見てくれます。下の子たちも有希菜が困っていると助けてくれて、3人とも素直で優しい子どもに育ってくれました。
子育て支援センターの方にアドバイスをもらったり、地域のママたちと情報交換したりしながら、夫と力を合わせて子育てしてきました。精いっぱいの毎日ですが、障がいのある子どもを育てることを大変と思ったことはありません。
「何事も子どもたちと一緒に楽しむ」。私たちの子育てのルールです。子どもたちには、互いを支え合いながら、3人力を合わせて大きくなっていってほしいと思います。
■周りの人を見られる人になって
大山記人(のりと)さん
小学6年の長女、2年の次女、1年の長男がいます。長女・心結の変化をきっかけに、小規模特認校制度を活用して全員、浅内小に通っています。
心結は、3年生まで大人数の小学校に通っていました。楽しく過ごしていましたが、少人数で自然の中での活動が多い幼稚園に通い「毎日楽しい」と話す長男・絆心の様子をうらやましく感じていたようです。そうしたとき、たまたま目に入ったのが小規模特認校制度のチラシ。長女に見せると「行ってみたい」と前向きに答えたので、4年生から通わせてみることにしました。
転校してから、私たち親も驚くほどすべてが変わりました。もともと内気で口数が少ない子でしたが、活発になり積極的に発言できるようになりました。
学校では授業中、みんなに発言の機会をつくり、何らかの役割を与えてくれるといいます。理解できていない人がいるときは、みんなで考えて教え合う。理解できるまでじっくり取り組めるおかげで、学力も上がりました。
「周りの人を見られる人になりなさい」と子どもたちに話しています。浅内小では、それを自然に身に付けられていると感じます。子どもたちには学んだことを生かして、伸び伸び成長してほしいです。
令和6年度、浅内小学校は全校児童54人中9人が小規模特認校制度を活用しています。
問合せ:教育研究所
【電話】73-5178
■子どものために積極的に行動
古川(ふるかわ)里歩(りほ)さん
夫の仕事の関係で京都府舞鶴市から令和5年に引っ越してきました。夫と2人の子どもと暮らしています。
子どもにとってより良い環境を求め、舞鶴市でも積極的に子育て関連施設を探して利用してきました。能代市に来てからも、どんな施設があるのか探し歩きました。
ほぼ毎日利用しているのが、イオン能代店3階にあるつどいの広場ぽけっとです。長男・朝陽の保育園が終わってから夫を迎えに行くまでの間で利用しています。広々とした部屋にたくさんおもちゃがあって、朝陽は一人でいろいろなおもちゃコーナーを渡り歩きながら遊んでいます。
スタッフの皆さんの距離感が私には合っていると感じます。気さくに話しかけてくれますし、子どもがぐずればそっと寄り添ってくれます。
ママ友も、こちらでできました。毎日利用している人も多いようです。
2人目ができてから、身内がそばにいてくれたらよかったと感じることが増えました。特に男の子は、やんちゃ盛りで手がかかります。でも、こうして外に出ることで自分のペースが保てている気がします。
用事があるときや一人の時間を過ごしたいときは、一時預かりも利用。自分に合った方法で、子育てを楽しんでいけたらいいなと思います。
(詳細は本紙参照)