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- 自治体名 : 山形県
- 広報紙名 : 県民のあゆみ 令和7年3月号
写真キャプション:自主防災組織による消火訓練の様子(令和6年度山形県・長井市合同総合防災訓練)
私たちの身の回りには、常に災害のリスクが潜んでいます。いざ災害が起きたときにどのように行動するか、普段から家族や周りの人と一緒に話し合うことが大切です。
■次々に起こる自然災害
豊かな自然は、私たちに多くの恵みをもたらしてくれます。一方で、地震や台風、大雨などによる大規模な自然災害が全国各地で発生しており、いつどこで災害が起こっても不思議ではありません。
本県でも、令和6年7月25日からの大雨では、全国で初めて、大雨特別警報が1日に2回発表されるなど、庄内・最上地域を中心に記録的な大雨となり、甚大な被害を受けました。
また、令和6年元日に起きた能登半島地震は、災害関連死を含めて500人以上が亡くなるなど、大きな被害をもたらしました。さらに能登半島では、9月に大雨災害が発生し、1年のうちに複数回の甚大な災害に見舞われました。
予測することが困難な災害に備え、被害を最小限に抑えるためには、普段から「自助」「共助」「公助」の観点で防災に取り組むことが重要です。
◇令和6年7月25日からの大雨による被害の概要(令和7年1月27日時点)
人的被害:死者3人、軽傷者4人
建物被害:住家被害1,779棟
被害額(全体):約1,116億円
うち公共土木施設(道路、河川など):約755億円
うち農林水産業関係:約332億円
写真キャプション:荒瀬川の氾濫状況(酒田市提供)
■県民みんなで防災の取組みを
県では、「災害に強い山形県」を実現するため、「山形県防災基本条例」を定め、防災資材の備蓄、自主防災組織の立ち上げ支援、河川や道路の整備など、自助・共助・公助を一体として、継続的に防災の取組みを進めています。
また、毎年9月を防災月間と定め、防災訓練などを行っているほか、昨年度には、本県の防災対策において、大きな教訓となった東日本大震災が発生した3月11日を、『県民防災デー(防災点検の日)』と定めました。
災害から自分自身や身近な人々を守るため、この機会に災害発生時の行動や対応について改めて考えてみましょう。