- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年7月1日号)
Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■被ばく測定を続ける理由は?
Qちゃん:先生、僕の家に市役所から「外部・内部被ばく線量測定の結果」が送られてきたけど、僕は被ばくしていないみたいだから、今年から放射線の測定はやらなくても大丈夫かな?
つぼくら先生:この測定検査は、原子力発電所の事故に伴う放射線被ばくはほぼ無いということを示しているものなんだ。それを知らない人も多いから、皆さんに被ばくしていないということを理解してもらうために、これからも測定を継続して記録を残すことが大切なんだよ。
Qちゃん:被ばくしていないから測定しなくても大丈夫ってわけじゃなくて、被ばくしていないことを記録に残すことが必要なんだね。
つぼくら先生:根拠のない噂や誹謗中傷を否定するには、はっきりしたデータで被ばくしていないことを証明しないといけないんだ。相馬市の皆さんが放射線に被ばくしていないことは、毎年の外部・内部被ばく線量測定で確認できるから、これからも測定を続けて、データで証明することが重要だよ。
Qちゃん:僕の家では、家族全員で被ばく線量測定をしているけど、同じような生活をしているから、結果はそんなに変わらないのかな?
つぼくら先生:一人一人の生活リズムやパターンは違っているから、同じ家で暮らす家族だからって同じ結果になるわけではないよ。だから、より多くの人の被ばく線量を測定して集計することで、相馬市が本当に安全な場所だという根拠の正確性を高めることが重要なんだよ。
Qちゃん:じゃあ早速家族や友達も誘って、今年もD-シャトル測定を申し込んでみようかな。先生、ありがとう。
※D-シャトルの測定を希望する方は、下記の申し込みフォームから申し込みください。
■今回Qちゃんが分かったこと
・D-シャトルなどの測定で多くのデータを集めることが放射線の影響を確認するために重要ということ。
・被ばく線量測定は、家族など同じような生活をしている人でも違っているため、それぞれ測定したほうがいいこと。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270