文化 歴まちさんぽ~千年の歴史を未来へ~Vol.99

国見町は、千年以上育まれてきた国見の歴史・伝統・文化をこれから百年後に伝えていくため、これらを生かした「歴史まちづくり」を進めています。このコーナーでは町や地域が行っている取り組みについて、毎月お伝えしています。

■第17回国見町歴史まちづくりシンポジウムを開催しました
約60名の方にご参加いただきました(株)ボーダーレス総合計画事務所鈴木勇人さんによる講演8月9日、観月台文化センターで「第17回国見町歴史まちづくりシンポジウム」を開催しました。当日は約60名の参加があり、国見町歴史的風致維持向上計画の第2期計画の概要説明を行った後、白河市まちづくり推進課の渡邊正俊課長からは、歴史的な街並みを生かし、心の豊かさや人とのつながりを大切にする白河市の先進的な取り組みについて事例紹介がありました。
続いて、株式会社ボーダレス総合計画事務所の鈴木勇人さんを講師に迎え、「歴史的な建物で町の賑わいを取りもどせ」と題した講演が行われました。震災復興に携わった数々の事例をもとに、歴史的建造物の継承・活用・発展の重要性や、本質的な価値を守る意義について語られ、参加者は熱心に耳を傾けていました。

■大木戸6号墳出土の蕨手刀の講演を開催しました
8月23日、大木戸ふれあいセンターで大木戸6号墳出土の蕨手刀の講演を開催しました。講師には、古代製鉄研究所代表の吉田秀享さんと将平鍛刀場刀匠の藤安将平さんを迎え、出土した蕨手刀やその材料となる鉄を古代の技法で復元するプロセスについて分かりやすく解説していただきました。
大木戸古墳群には6基以上の古墳が存在していたと伝わり、今回の蕨手刀は昭和4年または昭和5年ごろに地域住民が発見したものです。8世紀後半ごろに作られた刀とされ、当時の技術を今に伝える貴重な歴史資料です。現在も研究が進められており、その謎に多くの参加者が歴史ロマンを感じていました。
この蕨手刀は、9月28日まであつかし歴史館で展示しています。地域に眠る古代の息吹をぜひ間近で感じてみてください。

問合せ:
企画調整課地域振興係【電話】585-2967
あつかし歴史館【電話】585-4520