くらし 令和7年度9月議会 行政報告(2)

●観光交流事業について
喰丸小を拠点とした体験型ワークショップ「昭和村ガクチカプロジェクト」を6月21日に開催し、「図画・工作」をテーマとした、奥会津の物づくりや手仕事体験に、約300名の方が来校されました。
今年度は、村民の方にも講師を依頼し、日頃の活動の成果を発揮していただき、参加された方から高い評価をいただきました。今後は、同プロジェクトで「音楽」と「歴史」をテーマとしたイベントを計画しています。
また、「第38回からむし織の里フェア」が、7月19日に開催され、約900名の方が来場されました。
当日は、村内からの出店が11店あったほか、本村でしか体験できない「からむし織」や「かすみ草」に直接触れられる機会を提供するなど、本村の魅力を発信しました。
また、草加市内小学校の自然教室については、3校、延べ201名が来村し、各校とも2泊3日の行程で、矢ノ原湿原散策やキャンプファイヤー、かすみ草の染色、からむし織など、本村でしか経験できない貴重な体験を通し、交流を図りました。

●工事関係
村道下中津川富田線の舗装改良工事については、8月29日に入札を行いました。
国道401号新鳥居峠工区については、7月24日に本村も加盟する国道401号改良整備促進期成同盟会による、地元選出国会議員や自由民主党、国土交通省への要望活動を行いました。
国道400号舟鼻峠工区については、昭和村側の狭隘区間の改良工事やスノーシェッド補修工事等が進められています。
また、国道400号舟鼻峠改良促進期成同盟会では、8月25日に総会を実施し、舟鼻峠の改良整備促進及び構成町村内の改良要望箇所の早期事業着手について、国や県知事並びに県議会議長などに対し、要望を実施することを承認されました。

●からむし事業について
「からむし織の里フェア」において、着物ショーを開催し、本年度のからむし体験生3名と一般公募による3名がステージに上がったほか、からむし畑見学ツアーや「からむし引き」の実演等を実施しました。
また、8月23日、24日に「北と南の交流展『からむし』と『ブー』」を開催し、昭和村の「からむしのこえ」及び宮古島の「ブーンミの島」の上映並びに宮古島でからむしに携わる方々の座談会を行い、2日目は宮古島のからむし引きである「ブービキ」等を体験できるワークショップを開催しました。

●福祉事業について
6月18日及び7月2日には、会津坂下消防署昭和出張所職員の指導による普通救命講習会をすみれ荘で実施し、保健福祉課、社会福祉協議会等の職員43名が受講し、心肺停止等の緊急事態発生時の初期対応について学びました。
子育て支援では、7月3日に保育所でスポーツクラブと連携し、運動指導の専門知識を有するスタッフによる幼児期に適したリズム体操等に遊びを取り入れた運動教室を実施したほか、今年度も小学校夏休み期間中は村公民館に放課後児童クラブを開所しました。

●保健事業について
今年度の8月に行った総合健診については、国民健康保険被保険者などを対象にした特定健診は136人が受診し、受診率は前年度より2.6%増加し、46.1%となりました。
また、今年度より健診受診者に対するヘルスアップ事業として、健康運動指導士による高精度体成分測定と個別指導及び栄養士による野菜摂取量充足度測定と栄養改善指導を実施し、健診受診への関心を高め継続受診を促す啓発活動を実施しました。
妊婦の経済的負担の軽減については、遠方の分娩取扱施設までの交通費や宿泊費の助成事業を拡充し、産科医療機関までの交通費助成を開始しました。

●ごみ対策事業について
8月2日に、小型家電・衣類・古紙類の無料の資源収集を行いました。
また、今年度から開始している生ゴミ処理機を無料で1ケ月程度貸し出す「電動生ゴミ処理機貸出事業」は、8月末時点で2名の方の利用がありました。
なお、生ごみ処理機購入補助事業及び木製家具類をチップ化し再生資源として利用する取組も今年度から開始しています。

●教育行政について
令和6年度の教育委員会の管理及び執行状況については、点検及び評価を行い7月に教育行政評価委員からの指導と助言を受けましたので、8月にその報告書を議会に提出するとともに、公表を行いました。
学校教育については、昭和小学校・中学校ともに、夏休み期間中の事故等もなく、8月25日から2学期がスタートしました。
昭和小学校では、6月の総合的な学習の時間に駒止湿原で自然教室を行い、ふるさとの素晴らしい自然を体験しています。
また、「からむし織の里フェア」では、今年も大勢の来場者を前に、堂々とした鼓笛隊の演奏を披露しております。
7月30日には、草加市立新栄小学校が来村し、昨年に引き続き、4年生から6年生までの児童が交流を行いました。今年は事前にオンラインで相互の学校紹介などを行い、理解を深めたうえで行ったため、来村時には再会を喜び合うなど、楽しい雰囲気での姉妹都市交流となりました。
7月と8月には、両沼西部3町村水泳記録会と校内水泳記録会が開かれ、現在は陸上記録会に向けて、日々練習に励んでいます。
続いて、昭和中学校では、6月に特別養護老人ホーム昭和ホームの清掃ボランティア活動を行いました。
また、7月の総合的な学習の時間では、3年生は花育の集大成として、東京都大田市場で宿根カスミソウのせり前あいさつや、店頭販売を行い、流通と販売の現場を学びました。
また、8月に開かれた両沼地区英語弁論大会には3人の生徒が出場し、素晴らしい発表を行いました。
また、新しい取組として、昭和村、金山町、三島町の小規模校の現状を勘案し、西部3町村中学校交流会を計画し、7月に1回目の交流会を行いました。
部活動の卓球部では、3年生の女子1名が7月の中体連県大会へ出場いたしましたが、惜しくも予選で敗れてしまいました。
また、特設の部活動として2人の男子生徒が相撲に挑戦し、会津大会を勝ち抜き、県大会へと駒を進め、1人は東北大会出場を果たしました。村内の昭和中OBで相撲経験者が指導にあたり、生徒は初出場とは思えない立派な成績を残しました。
8月に開催された耶麻両沼小中学校音楽祭には、今年も全校生徒が金山中学校と合同の合唱部として出場し、見事、優秀賞に輝き、県大会への出場を果たしております。
学力向上の推進については、昭和小学校・中学校ともに学力向上グランドデザインを定めるとともに、小・中学校教職員合同の授業研究会を開催するなど、児童生徒一人ひとりの確かな学力を高めるための取組を行っています。
また、今年度も自由参観ウィークを6月に開催し、多くの村民に参観していただきました。次回の11月には、さらに多くの村民が参観するよう工夫します。
社会教育については、昭和村成人式を今年も8月15日に開催し、家族や来賓などが見守る中、お祝いすることができました。
児童を対象とした少年教室では、普段は体験することのできない渓谷での川遊びや星空の観察など、大自然に親しむとともに、村の良さを発見する機会となりました。
高齢者を対象とした千歳学級では、演劇鑑賞会や芸術鑑賞などを通して見聞を広げるとともに、受講生相互の親睦を図っています。
生涯学習講座では、陶芸や、自然と歴史、古文書に関する講座を開催し、参加者は村の理解をいっそう深めました。
社会体育では、7月に開催された地域スポーツ両沼大会に、本村は家庭バレーボールの部に出場し、選手同士の親睦と交流が図られました。
11月に開催されるふくしま駅伝は、今年も本村は希望ふくしまチームに参画し、選手1名をエントリーしました。
教育関連施設の整備については、昭和小学校給食室屋上防水改修工事と昭和村公民館床張替工事は、それぞれ工期内に完了しました。
また、昭和村教員宿舎外構工事は、8月に入札を執行し、請負業者が決まりましたので、工期内に完了するよう努めます。