くらし 【隔月連載】雪入山の風

■かすみがうら市民のサクラ
毎年3月下旬から4月の上旬にかけて、雪入山一帯の山肌は数千本といわれるヤマザクラが次々に開花し、季語の「山笑う」がぴったりのやわらかな風景を演出してくれます。特に、雪入ふれあいの里公園の広場から見た浅間山の山裾は、白やピンク、薄い緑色などで美しいモザイク模様に染まるので、のんびりベンチに腰掛けて景色を楽しんだり、写真を撮る来場者で賑わいます。
雪入山には野生のヤマザクラの他に、市民の方が寄贈、植栽した桜も数多く、それらを見ながらハイキングを楽しむことができます。公園につながる林道の入口付近には、およそ700mにおよぶソメイヨシノの桜並木があり、人気のスポットになっています。また、雪入山友の会や雪入探険隊の市民ボランティアグループの人たちが植栽した濃いピンク色のオカメ桜、春一番に咲き出す河津桜、ゴールデンウィークに盛りを迎える八重桜などが林道沿いや公園内にあり、春の山を彩ります。
昆虫が花粉を媒介することで結実し、その実を野鳥が食べて種をばらまくことで成立したヤマザクラの森。その森を保全し、市民の方がさまざまな品種を植え育て、市内随一のサクラの名所ができました。
かすみがうら市の大切な財産である「サクラ」を後世に残すためにも、引き続き市民のみなさんのご協力をお願いします。

問合せ:雪入ふれあいの里公園ネイチャーセンター
【電話】0299-59-7000