くらし 【暮らしの情報欄】消費生活相談だより

■デジタル終活とデジタルデータの管理
パソコンやタブレット、スマホなどの通信機器を所持する人が多くなっています。これらなしで生きられないという人ほど、亡くなったときに遺族がデジタル遺産のトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。国民生活センターなどに寄せられた相談事例をもとに「デジタル終活」について情報提供します。

▽デジタルデータとは
「パソコンやスマホなどに保存されたデータやインターネットサービスのアカウントなど」をデジタルデータといいます。スマホ内に保存された写真や住所録、SNSなどのアカウント、インターネット上で利用している金融機関などをイメージするとわかりやすいでしょう。

▽相談事例
・故人が利用していたスマホのパスワードがわからないので「スマホが開かない」。もしものときスマホが開かなければ、葬儀のために知人に連絡しようとしても、連絡先を見ることができない。
・故人が利用していたサブスクの請求を止めたいが、IDとパスワードがわからないので、解約ができない。

▽デジタル終活の始め方
生前からパスワードを知られたくない人もいるのでそのような場合、名刺サイズなどの紙を用意する。
(1)パソコンやスマホのパスワードを書く。(ロック画面の解除方法を記す)
(2)ネット上の資産やサブスク契約のサービス名・ID・パスワードなどの必要事項を書く。
(3)解約などをするサービス名を記し、その他は見ないでほしいなどの死後の要望も書いておきましょう。
(4)万一の際、遺族が発見しやすいよう、通帳や財布などに挟んでおきましょう。また、エンディングノートの活用も有益ですので利用しましょう。
参考:国民生活センター

問い合わせ:
(1)まち未来創造課 消費生活相談窓口
毎週月・水曜日(祝日除く) 午前10時~正午、午後1時~5時
・リモート相談もご利用ください! 毎週火・木曜日(要予約)
【電話】68-2211(内線246)
(2)茨城県消費生活センター
平日と日曜日(日曜日は電話のみ) 午前9時~午後5時(日曜日は午後4時まで)
【電話】029-225-6445
(3)国民生活センター(消費者ホットライン)
年末年始を除く 午前9時~午後4時
【電話】188(いやや!)
※他市町村へのご相談はご遠慮ください。