文化 市史編さんだより vol.53

■市史編さん事業の完結~皆さまありがとうございました~
令和6年12月1日、大田原市制施行70周年記念式典が那須野が原ハーモニーホールで盛大に行われ、相馬憲一市長は「中長期的な視野で新しいまちづくりを」と力強く訴えました。市内の中学生たちが市歌「大地、空を映して」を合唱し、爽やかな未来を感じさせました。また、式典前後の日程で写真展・収蔵美術展を、同時期に那須与一伝承館で記念展「おおたわらの歴史―原始から未来へ―」を開催し、多くの市民の方々で賑わいました。
今回の市史編さん事業は、市制施行70周年記念事業として、令和元年から6年計画で「既刊の市町村史誌を補完するもの」としてスタートしました。内容として、資料集3冊(令和3年『大田原市の郷土誌』・同5年『大田原市の自然』・同6年『大田原市の民俗』)をまとめ、昨年12月には、事業の集大成として、<昭和29年から令和6年までの70年間の歩み>を写真で綴った『大田原市史現代写真編―歴史(とき)を刻み大田原新時代へ―』を発刊し、その販売を開始しました。また、その間に調査研究の経過報告として『大田原市史研究』(全5号、第5号は3月17日発売)を毎年発行し、「市史セミナー」と題して講座や自然観察会を全6回開催しました。このほか本誌で「市史編さんだより」(vol.1~53)を連載するなど、事業は多岐にわたりました。余談ですが、市史編さん係の執務室(市史編さん委員会事務局)は日常的に職員の誰かが取材や調査に出掛けていて、たいていガランとしていました。企画、調整、取材、執筆と、事務作業との兼務にいつも大忙しでした。
市史の大きな役割は、史実を正確に記録し未来へと継ぐことです。それを担った令和の市史編さん事業も、本年度で完結です。これも市民の皆さまの絶えざるご協力・ご支援の賜物です。最後になりますが、本当にありがとうございました。
※市史刊行物の販売について、詳細は市HPをご覧ください。
(市史編さん委員長 海老原郁雄)

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