- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県川越市
- 広報紙名 : 広報川越 令和7年5月号
監修:埼玉医科大学総合医療センター神経精神科教授・吉益晴夫(川越市自殺対策連絡会議議長)
新年度がはじまって1か月。いつも元気だといいのですが、人は誰でも落ち込んだり、イライラしたりなど、心の不調は起こります。
自身の心の状態をチェックし、心身を健康に保つようにしましょう。
■心の健康状態をチェックしてみよう
この1か月間を振り返り、以下の状態が続いていないか確認してみましょう。
(1)気分が沈んで憂ゆう鬱うつだ
(2)朝、気持ちよく起きられない
(3)何に対しても興味が持てない、勉強・家事・仕事が手につかない、やる気が出ない
(4)寝つきが悪い、眠りが浅い
(5)体がだるい、なかなか疲れが取れない
(6)なんとなく不安でそわそわする
(7)食欲がない
(8)肩がよく凝る・腰がよく張る
(9)集中したり決断したりすることが難しい
(10)毎日、充実感がない
(11)人に「元気がない」と言われる
(12)知っている人のいない場所に行きたい、消えてしまいたい、いなくなりたい、と思う
(13)お酒の量が増えた
たくさんあてはまっていたり、特に(3)や(12)にあてはまっていたら、一人で抱え込まず、心の相談窓口や精神科医療機関に相談しましょう。
◎チェック数に関わらず、自分が「苦しい」「学校に行けない」「仕事ができない」と感じるときも相談しましょう。
■「心の相談窓口」について知っておこう
さまざまな相談窓口があります。
◇保健予防課(川越市保健所内)
【電話】227-5102
(平日午前8時30分~午後5時15分)
◇埼玉県こころの電話(埼玉県立精神保健福祉センター)
【電話】048-723-1447
(平日午前9時~午後5時)
◇いのちの電話((社福)埼玉いのちの電話/(一社)日本いのちの電話連盟)
【電話】048-645-4343
(24時間・無休)
【電話】0120-783-556
(午後4時~9時、毎月10日は午前8時~翌午前8時)
◇#いのちSOS(NPO法人自殺対策支援センターライフリンク)
【電話】0120-061-338
(24時間)
◇よりそいホットライン((一社)社会的包摂サポートセンター)
【電話】0120-279-338
(24時間)
その他専門の相談窓口やSNSによる相談もありますので、市HP等で最新情報をご確認ください。
◎心の相談窓口
ID:1015690
■市内の精神科医療機関について知っておこう
心の不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに相談することをお勧めします。
精神科・心療内科がある身近な医療機関については、「精神保健医療マップ」を確認するか、同課にお尋ねください。
◎精神保健医療マップ
ID:1006159
■つらい時こそSOSを出してみよう
気分が落ち込んで元気がなくなったり、イライラして怒りっぽくなったりするのは、ごく自然なことです。しかし、こうしたつらさがいつまでも消えずに、心の中にとどまって、そのために体の調子も悪くなってくることがあります。心や体の不調に気付いたとき、つらい状態が長く続くときは、心がSOSサインを出していると考えてみましょう。
■心と体のセルフケアをしてみよう
ストレスを感じているとき、私たちは「必ず、○○をしなければならない」と考えてしまうことがあります。ついつい、問題点や良くないことばかりに注目しがちになります。そんなとき、良くないことばかりでなく、実際にできていること、うまくいっていることに注意を向けるのも良いでしょう。
考え方やものの見方を少し変えてみるだけで、気持ちが少し楽になることがあります。おすすめは次のメニューの6つです。好きなものを選んで試してみてください。
◇こころとからだのセルフケアメニュー
・体を動かす
・今の気持ちを書いてみる
・腹式呼吸を繰り返す
・「なりたい自分」に目を向ける
・音楽を聞いたり、歌を歌う
・失敗したら笑ってみる
眠れなくて体がしんどいときなどは、「運動メニュー」を無理にこなそうと思わないことが大切です。