- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県行田市
- 広報紙名 : 市報ぎょうだ 令和7年7月号No.949
■第21回「今どきは、農業もスマート!」
6月14日・15日、行田市が誇る田んぼアートの田植えが行われました。今年の絵柄は世界中で大ヒットしているアニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」とあって、田植えボランティア、体験イベント共に、抽選を行うほど申し込みが殺到しました。当日は、子どもたちが泥に足を入れ、思うように前に進めず奮闘している姿を横目に、私も田植えをしましたが、案の定、翌日は筋肉痛でした。今回、子どもたちに自然と触れ合う機会を提供できて良かったと思う一方、ふと感じることがありました。「子どもたちはもしかして、お米を作るのはとても大変、農業はつらい仕事、と思ったかもしれない…。」
いえいえ、今どきの農業はものすごくスマートなんです。百聞は一見に如かず、ということで、昨年、田植えの季節にスマート農業を体験させていただきました。まずは田植え前の代掻(しろか)きを自動操舵トラクターで体験。トラクターの運転席で3分程度、基礎的なことを教わって、「それでは、代掻きよろしくお願いします。」と言われ、トラクターにたった一人取り残された時は焦りに焦りましたが、何のことはない、全部トラクターが、直進、方向転換と勝手に動いてくれるのです。代掻きしながら、LINEのやり取りもできます。このような自動操舵を可能にしているのが、行田市に設置されているRTK基地局です。耕作地をデータ化しているため、一度作ったラインを記憶し、誤差2~3cmと正確で、作業稼働時間や疲労度が軽減され、面積当たりのコスト削減により利益率の向上にもつながるとのこと。代掻きだけでなく、耕転、田植え、畦(あぜ)塗り、稲刈り、ドローンを用いた農薬や肥料の散布など、行田の農業がどんどんスマート化し、若者が「農業ってかっこいい!」と憧れる、そのような光景を思い描いています。
行田市長 行田邦子