- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県東松山市
- 広報紙名 : 広報ひがしまつやま 2025年4月号No.1146
◆6 人と地域がつながる 支え合いのまち
○市民参加の促進
コロナ禍で停滞した地域コミュニティ機能の再生を図るため、自治会を中心とした地域活動を継続的に支援し、活動の活性化を促すとともに、ハートピアまちづくり協議会など、各種団体と連携し「地域力」「市民力」を結集したまちづくりを推進します。
また、花いっぱい運動では、自治会連合会との共催による「花いっぱい写真展」の開催やフラワーサポーターとの公共花壇の整備等を通じて、地域に活気が満ちあふれるまちづくりを推進します。
○人権意識の高揚
「人権施策推進指針」に基づき、様々な人権問題の解決に向けた啓発活動に取り組むとともに、本年11月に松山市民活動センターで開催される「比企郡市人権フェスティバル」では、開催地自治体としてその役割を適切に果たします。
犯罪被害者支援においては、見舞金支給制度を創設し、犯罪被害者とその家族が再び平穏な生活を営むことができるよう、経済的な負担の軽減を図ります。
また「第5次共生プラン」に基づき、全ての人が性別にとらわれることなく社会のあらゆる分野に参画し、互いに尊重し合い、自分らしく健やかに暮らせる社会の実現を目指します。
○生涯学習の推進
「第2次社会教育推進計画」に基づき、市民の主体的な学びに結びつくような社会教育講座やきらめき出前講座を実施することで、市民の学習意欲の向上や学習機会の提供に取り組みます。
市立図書館では、地域の情報拠点として資料の充実を図るとともに「第2次子ども読書活動推進計画」に基づき、利用者向け託児サービス等の子育て支援のほか、小学生向け読書通帳の活用、中・高校生向けイベント「ビブリオバトル」の開催など、こどもの発達段階に応じた取組を推進します。
きらめき市民大学では、多様な学習ニーズに対応した講座の開催や、クラブ活動・課外活動を通じて、知的好奇心が高まり、生きがいのある生活の実現に向けた生涯学習の機会の提供に取り組みます。
○生涯スポーツの推進
昨年開催した第47回日本スリーデーマーチは、初日の悪天候にもかかわらず国内外から多くのウォーカーにご参加いただき、日本最大の国際ウォーキング大会として盛大に開催することができました。本年は、11月1日、2日、3日に第48回大会を開催し、より多くの方がウォーキングや関連イベントを楽しんでいただける大会となるよう工夫を重ねていきます。
また、市民がスポーツに親しみ、楽しむことのできる機会を創出するため「第3期スポーツ推進計画」に基づき、スポーツ団体等と連携して各種教室や大会を開催し、市民の健康寿命の延伸やこどもたちの健やかな育ちにつなげます。
○文化・芸術の振興
「文化芸術推進基本計画」に基づき、彫刻家高田博厚(たかたひろあつ)の作品や高坂彫刻プロムナードなどの貴重な文化・芸術資源を活用し、多くの市民が質の高い文化・芸術に接する機会を創出します。
また、自主的・創造的な文化芸術活動に取り組む団体を支援することで、心豊かな市民生活を醸成するとともに、地元アーティストの発掘や育成、活動機会の確保を支援することで「文化と芸術が薫るまち ひがしまつやま」の実現を目指します。
○文化財保護
「文化財保存活用地域計画」に基づき、受け継がれてきた文化財を未来へと継承するため、適切に保存・管理を続けるとともに、文化財の展示や活用を通じて文化財保護に対する意識の向上に取り組みます。
○健全な行財政運営
税負担の公平性を確保するため、引き続き徴収対策に取り組み、収納率の向上を目指すとともに、税収の確保を図ります。
また、昨年制定した「東松山市債権管理条例」に基づき、安定した財源確保や市民負担の公平性確保の観点から、適正な債権管理に取り組みます。
ふるさと納税制度は、本市のシティプロモーションの一環として捉えながら、市内外で開催されるイベントへの出展やSNS等を活用した情報発信に取り組み、本市の魅力あふれる返礼品を積極的にPRすることでさらなる認知度向上を図り、寄附件数の増加を目指します。
広報紙は、市民に情報を伝える重要な手段として、正確でわかりやすく、親しみやすい紙面づくりに取り組むとともに、ホームページ、メール配信、SNS等を通じて、市政情報を的確に提供し、本市の魅力を市内外に積極的に配信します。
老朽化が進む公共施設への対応は、大きな課題です。「公共施設等総合管理計画」に基づき、市民ニーズを踏まえた必要な公共施設サービスを持続的に提供できるよう、柔軟な発想をもって中長期的な視点で公共施設マネジメントに取り組みます。
また、これからのまちづくりを担う「人財」を組織全体で育成していくために、職員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、安心して働ける職場づくりに取り組むとともに「人材育成基本方針」に基づく職員の能力開発とワーク・エンゲージメントの増進を図ります。
【住みたい、働きたい、訪れたい 元気と希望に出会えるまち 東松山の実現に向けて】
私は、市長就任以来、まちづくりの基本に「元気創造」を掲げ、市政運営に当たってまいりました。利便性の高い交通網や地理的条件、インフラ整備の推進などにより、東洋経済新報社が毎年発表している「住みよさランキング」において、2022年から3年連続で県内第1位という評価を得ることができました。
本年は、市の最上位計画である「第六次総合計画」を策定する年に当たります。基本構想では、目指すべきまちの将来像や将来都市構造を明確にするとともに、基本計画では、これまで積み重ねてきたまちづくりの成果を継承しつつ、市民の皆様のニーズを踏まえ、今後の施策の方向性を示す計画となるよう策定を進めます。
市民が愛し、誇りに思い、誰もが希望を抱くことのできる郷土・東松山市の発展のため、将来を見据えた市政運営に全力を注いでまいります。