- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県蕨市
- 広報紙名 : 広報蕨 令和7年4月号
本紙3ページから7ページまでは、新年度の主な事業を「コンパクトシティ蕨」将来ビジョンIIに掲げるまちづくりの7つの柱に沿って紹介します。
■1 安全で安心して暮らせるまち
◆主な事業とその予算
○水道の耐震化の更なる推進…6億76万円
→重要施設に接続する上水道管路の耐震化をさらに進め、耐震化率は、96.4%となる見込みです(令和3年度末全国平均38.7%)。
○下水道の老朽化対策・耐震化の推進…2億6,526万円
→下水道管路長寿命化基本計画に基づき、引き続き老朽化した下水道管の改修を進めるとともに、市役所や市立病院など重要施設へ接続する下水道の耐震化を進めます。併せて、更新時期を迎える南町・塚越ポンプ場の計画的かつ効率的な改修のため、ポンプ場ストックマネジメント基本計画を策定します。
○災害対応ドローンの導入…930万円
→河川氾濫等の大規模水害対策をはじめ、火災や救助事故等、さまざまな災害において情報収集が可能となる災害対応ドローンを整備します。併せて、収集した映像を確認し、災害状況を把握するための映像配信システムを整備します。
○水害対策の強化…318万円
→大規模水害等の対策強化を図るため、消防団に配備する救助用ボート4艇を購入し、全ての消防団への配備を完了するほか、道路の冠水を感知する浸水センサを市内7か所に設置します。
○橋りょう改修事業の推進…2億7,500万円
→塚越陸橋跨線部及び蕨跨線人道橋の修繕工事を継続して実施するほか、新たに丁張跨線人道橋修繕工事に着手します。
○災害対策用備品の充実…2,969万円
→大規模災害での避難所の生活環境の向上のため、ラップ式トイレやテント型集合トイレ、簡易ベッド、屋内用テントなどの備品を充実、整備します。
○耐震シェルター等設置補助…70万円
→木造住宅耐震改修補助金制度を拡充し、新たに耐震シェルター等の設置に対し、10万円を上限に費用の2分の1の補助を行います。
○青色防犯パトロールの拡充…149万円
→防犯対策の更なる強化を図るため、帰宅時間帯を中心に蕨駅周辺で青色防犯パトロールを実施します。
○期待の声 老朽化に迅速な対策を
吉本 昇生(よしもと のりお)さん 南町3丁目
八潮市で大規模な道路陥没事故が起きましたが、老朽化したインフラ対策はこれから全国的に大きな課題となるでしょう。上下水道や道路は私たちに身近な生活基盤なので、市の速やかな対応に期待しています。
※本紙3ページ~7ページに掲載している「主な事業とその予算」の金額は1万円未満を切り捨てにしています
■2 豊かな個性を育み 子どもたちの 未来輝くまち
◆主な事業とその予算
○ヤングケアラー・コーディネーターの配置…154万円
→関係機関と連携してヤングケアラーの相談支援を行う「ヤングケアラー・コーディネーター」をこども家庭センター(子ども未来課内)に配置します。
○民間留守家庭児童指導室の増設・運営…6,745万円
→今月開設された「キッズクラブわらび東」(塚越2丁目)を含む6室分の民間留守家庭児童指導室の運営費用に対する補助金を交付します(関連下記)。
○保育士確保の支援…1,509万円
→保育士の確保を図るため、保育士をサポートする「保育支援者」や「スポット支援員」等を配置する民間認可保育園等への補助制度を創設。また、新卒保育士就職準備金貸付制度の利用を促進するため、利用にかかる事業主負担を実質ゼロとする補助制度を新たに開始します。
○学校トイレの改修…4億5,305万円
→東小学校、南小学校、中央小学校のトイレの改修工事を実施します(関連下記)。
○不登校の子どもたちへの支援の充実…2,867万円
→不登校の生徒が安心して教育を受けられる校内教育支援センター(e-station)を市内3中学校に整備し、臨時教員とサポートスタッフを配置します。更に、県が配置したスクールカウンセラーに加え、新たに市独自のスクールカウンセラーを増員し、より充実した支援を図ります。
○ICT教育の更なる充実…3億8,130万円
→児童・生徒に一人1台整備されている端末の一斉更新を行うほか、高い専門的スキルを持ったICT教育支援員の増員や東中学校にDXルームを整備するなど、ICT教育の更なる充実を図ります。
○日本語特別支援教室東中教室の整備…535万円
→外国人児童・生徒の増加に対応し、新たに東中学校内に日本語特別支援教室を整備します。
○セカンドブック事業…110万円
→4か月児健診の際に絵本をプレゼントするブックスタートに加えて、3歳6か月児健診の際に子どもの成長に応じた絵本をプレゼントするセカンドブック事業を開始します。
◆民間留守家庭児童指導室の増設
市は放課後保育のニーズの増大に対応するため、留守家庭児童指導室の増設を図っています。平成20年には7室、定員290人でしたが、21年以降、15室を開設しました。今月開設された「キッズクラブわらび東」は主に東小学校の児童が利用対象で、定員は40人。これにより、今月1日現在で22室、定員835人まで拡大しています。
◆3年間で全ての学校トイレを改修
取り組みを加速化し、令和9年度までに、全ての小・中学校のトイレについて、洋式化を含む全面リニューアルを実施する計画です。今年度は、東小学校、南小学校、中央小学校で改修工事を実施し、また来年度の改修に向けて、西小学校、北小学校、中央東小学校、塚越小学校の設計を行います。
○期待の声 学校施設の整備で安心
平野 玲奈(ひらの れいな)さん 塚越1丁目
娘は和式トイレに慣れていないので、東小学校のトイレが改修されると聞き安心しました。エアコン設置やトイレの洋式化など、蕨は子どもが学ぶ環境をいち早く整えてくれているのがうれしいですね。