- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県朝霞市
- 広報紙名 : 広報あさか 2025年8月号
市では、ボランティア活動団体など市民の皆さんにご協力いただきながら、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術(TNR活動)を推進しています。
猫は1年に2~3回出産し、1回で4~8頭の子猫を産みます。
外で生活する飼い主のいない猫は、感染症や交通事故など多くのリスクを負っています。
エサやりを禁止しても、野良猫の繁殖を止めることはできません。これ以上不幸な猫を増やさないためにも、私たちの生活環境を守るためにも、TNR活動にご理解とご協力をお願いします。
「さくら耳」(耳のV字カット)は不妊・去勢手術済みのしるし!
「さくらねこ」って呼んでね!
■TNR活動について
飼い主のいない猫を捕獲(Trap)し、動物病院で不妊・去勢手術(Neuter)と手術済みの目印となる耳カットを施した後、元いた場所に戻し(Return)、一代限りの命を地域で見守る活動のことをいいます。
不妊・去勢手術をすると、性格がおとなしくなり、猫による被害の防止や抑制につながるほか、地域の環境が改善されます。
■例えば…
•自然繁殖による、野良猫の増加
•スプレー行動(マーキングのため、臭いの強い尿を撒く行動)
•発情期の鳴き声
•猫が鳥や小動物を捕食し、生態系が崩れる
•猫にかまれることで、人が感染症にかかる可能性がある
参考:猫から人に感染する可能性がある病気
●トキソプラズマ症…トキソプラズマという寄生虫により起こされる感染症で、猫の排せつ物に寄生していることがあります。感染すると、首のリンパの腫れや、発熱があります。また、妊婦が感染すると、胎盤を通じて、胎児が「先天性トキソプラズマ症」を発症し、目や脳に障害を持って生まれたりするだけでなく、重症化すると、死産や流産を引き起こすこともあります。
●猫ひっかき病(バルトネラ症)…バルトネラ・ヘンセレ菌に感染した猫に引っかかれたり、かまれたりした際に、傷口から感染し、リンパ節の腫れや、頭痛、発熱、食欲不振などの症状が起こります。
■飼い猫は完全室内飼いに
環境省では、猫の室内飼養を努めることとしています。猫にとって外の世界は危険が多く、交通事故をはじめ、病気、けが、迷子、望まない妊娠、さらには飼い主の知らないところでご近所に迷惑をかけている可能性があります。また、外飼いの猫は飼い主のいない猫と間違えられることもあります。
万が一、猫が脱走し迷子になってしまった場合、マイクロチップや迷子札などの身元表示が飼い猫であることを証明するために必要不可欠となります。何の表示もない猫は、飼い主のいない猫と区別がつかず、TNR活動の対象となる可能性があります。
また、飼い猫も、望まぬ妊娠を防止するため、不妊・去勢手術をしましょう。
出典:[公財]日本動物愛護協会ホームページ、「育児と乳歯の情報サイト」ライオン歯科衛生研究所、「猫ひっかき病」社会福祉法人恩賜財団済生会、「宣誓!無責任飼い主0宣言!!」環境省
問合せ:環境推進課
【電話】463-1504