くらし 議会だより(3)

●議案審議
▽議案第46号 令和7年度(2025年度)朝霞市一般会計補正予算(第1号)
原案可決(賛成多数)

・緊急サポート事業の導入について
宮林智美議員:一昨年から3度にわたり導入を訴えてきました。今回導入する緊急サポート事業について、実施日と事業費について伺います。
こども・健康部長:実施の日程については、事業者がサポート会員の募集や必要な講習を行うなど、一定の準備期間が必要なことから、10月ごろを目途に事業が開始できればと考えています。事業費に対する国と県の補助率は、国が3分の1、県が3分の1となっています。

・障害福祉費の内容
福川鷹子議員:ろう通訳の必要性について、まず手話通訳の現状を具体的に確認します。聴覚障害者手帳所持者の年代別数、ろう者向けイベントの開催回数、現在の朝霞市にいる手話通訳者の人数、この予算計上に至った背景と今後について伺います。
福祉部長:身体障害者手帳所持者のうち、聴覚障害で1級もしくは2級の方は74人で、年代別だと20歳未満が6人、20代が6人、30代が7人、40代が12人、50代が10人、60代が9人、70代が9人、80代以上が15人となっています。市主催のろう者向けイベント数は、令和6年度は47件でした。イベントに派遣する朝霞市の手話通訳者数は現在、専任手話通訳者2人、登録手話通訳者10人の計12人です。今回、ろう通訳、フィーダーの養成について、朝霞市手話通訳者等派遣事務所が開催する手話通訳者等派遣事業調整会議で、委員や聴覚障害者協会の会長からの要望がありました。高齢のろう者の医療機関の受診、裁判の場面等では、通常の手話通訳者では伝わりづらく、理解できないことが多く生じるため、ろう通訳の必要性が高いと判断し、補正予算を計上しました。今後は、今年度中に養成講座を受講していただき、令和8年度から派遣事業を行っていきたいと考えています。

・全庁的デジタル化推進の取り組み
渡部竜二議員:補正予算で保育園コドモンや母子手帳の母子モなど複数のICTシステム導入が提案されました。便利ですが一度導入すると止められず、継続的な運用費が義務的経費となります。市に全庁的なICT導入ロードマップがない中、部局ごとにアプリを無計画に個別導入すれば、特定業者への依存が進み、将来的なコスト削減やシステム統合の妨げになります。他市採用実績だけでなく、データ移行の容易性や共通基盤との整合性を確認する調達プロセスの確立について伺います。
総務部長:調達方針と比較検討プロセスについては、システム導入の提案から予算化の過程で、期待される効果、導入経費や維持管理等の運用経費、事業者の選定方法、セキュリティ対策等を記載した電算システム計画書を作成し、デジタル推進課が提案部署にヒアリングを実施しています。ヒアリングでは、他システムとの比較検討結果、更新時を見据えたデータ移行における障壁の有無、他システムとの連携機能の対応状況、ガバメントクラウドや共通基盤との整合性等についても確認しており、ベンダーロックインの解消や将来的なコスト縮減に努めている状況です。

・市役所「デジタル化」について
田辺淳議員:国の要請のもと、本市でも行政情報デジタル化(行政手続のオンライン化、情報システムの標準化等)が急速に進められています。今年はシステム移行の最終局面だと思います。ただ、国の求める「標準化」は、市が保有し守ってきた市民の個人情報を棄損するおそれがあります。また、庁内でビジネスチャットを本格導入するとのことですが、それが情報公開の対象=行政文書として、どこまで公開の対象となるのか。情報公開等審査会にこうした点は確認しているのですか。
市長公室長:ビジネスチャットなどメモ的な文書については、職務上作成され組織的に認知されているか、業務上必要なものとして利用・保存しているかなどを確認し、公文書に該当すると判断された場合には管理・保存していくべきものと考えています。
総務部長:朝霞市情報セキュリティポリシーで個人情報の取り扱いを規定しており、このポリシーに準拠する各種システムサービスを導入しています。ビジネスチャットのような全庁的に影響のあるものについては、個人情報保護審議会ではなく情報セキュリティ委員会にかけて審議している状況です。

▽議案第47号 令和7年度(2025年度)朝霞市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
原案可決(賛成多数)
[説明]
補正額は、310万2千円の増額で、予算総額は、106億8,710万円となりました。
歳入は、新たに子ども・子育て支援事業費補助金を計上しています。
歳出は、新たに電算システム改造委託料を計上しています。

▽議案第48号 令和7年度(2025年度)朝霞市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
原案可決(賛成多数)
[説明]
補正額は、72万6千円の増額で、予算総額は、18億4,296万3千円となりました。
歳入は、国庫支出金を増額しています。
歳出は、総務費を増額しています。

▽議案第49号 令和7年度(2025年度)朝霞市水道事業会計補正予算(第1号)
原案可決(全会一致)
[説明]
社会資本整備総合交付金の交付決定にともない行うものです。
資本的収入については、国庫補助金を5,761万2千円増額するものです。