くらし 議会だより(4)

●議案審議
▽議案第50号 令和7年度(2025年度)朝霞市下水道事業会計補正予算(第1号)
原案可決(全会一致)
[説明]
八潮市内で発生した、下水道管路の破損に起因すると思われる道路陥没を受け、国からの求めにより、全国特別重点調査を実施するものです。
収益的収入については、営業外収益の他会計補助金を790万9千円、国庫補助金を256万8千円増額しています。
収益的支出については、雨水管渠費の委託料を1,047万7千円増額するものです。
[質疑]
・下水道管の更新と下水道事業継続の課題意識
飯倉一樹議員:今年の1月に八潮市で発生した道路陥没事故が象徴的ですが、道路、上下水道管などさまざまな社会インフラが更新期を迎えている中で更新が進まず、全国各地において老朽化による同様の事故が発生しています。下水道管の耐用年数は50年とされており、朝霞市においても整備時期を鑑みるに何らかの対策が不可欠です。今回の補正予算での事業が対象としている朝霞市の下水道事業の課題はどのようなものでしょうか。
上下水道部長:今回、補正予算で下水道全国特別重点調査費用の計上は、八潮市内で発生した道路陥没事故を受けて、国に設置された対策検討委員会で調査を実施すべきとの提言があり、国からの要請に基づき行うものです。この調査の対象は、口径2,000mm以上で、かつ布設後30年が経過した下水道管で、本市では該当する下水道管は約1.5kmあり、そのすべてが雨水管渠となっています。調査方法は、人孔内部や管路等の劣化状況を目視やテレビカメラ等により調査をします。下水道事業の今後の課題としては、昭和57年の供用開始から40年以上が経過しているため、今後、下水道管の老朽化対策を行っていく必要があるということが挙げられます。

・優先的に調査の対象とする要件は
石川啓子議員:国からの要請で特別重点調査が行われますが、国が示している調査の対象要件はどのようなものですか。危険箇所はすぐに対応すべきですが、その要件に該当する箇所があった場合、どう対応するのですか。
上下水道部長:対象要件は口径2,000mm以上で、かつ布設後30年が経過した下水道管です。その中で、優先的に調査を実施するべき箇所として、八潮市の道路陥没現場と類似の構造および地盤条件に当たる箇所、管路が腐食しやすい箇所、道路陥没履歴があり交通への影響が大きい箇所、直近1年間で土砂の堆積量が増加したポンプ場につながる管路の4つの項目が示されています。朝霞市では、八潮市の道路陥没現場と類似の構造に当たる箇所が1か所あります。このため、この該当する箇所については優先的に8月上旬までに調査を行い、国に報告することになっています。それ以外の調査箇所については、来年の2月末までの報告期限となっています。

▽議案第51号 朝霞市職員の育児休業等に関する条例及び職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例
原案可決(全会一致)
[説明]
地方公務員の育児休業等に関する法律の改正にともない、部分休業における新たな取得形態に係る承認の規定の追加などを行うほか、国家公務員において仕事と育児の両立支援制度の利用に関する職員の意向確認等の規定が追加されることから、本市においても同様の取り扱いとするための改正を行うものです。

●令和7年第2回定例会 議案審議結果表(賛否が分かれた議決のみ掲載)