くらし 議会だより(10)

●民生関係
▽家庭と教育と福祉の連携について
増田ともみ議員:市の実施している育み支援バーチャルセンター事業ですが、各分野が強みを持ち寄り、子どもたちへの途切れない支援を展開していく体制は、国の掲げるトライアングルプロジェクトに通ずるものがあると思います。市の考える、配慮の必要な子どもへの支援についての展望について伺います。
学校教育部長:保護者の考えや保育園、幼稚園等で行ってきた支援を学校に引き継いだり、保健師や心理士からの専門的な助言により、適切なサポートにつなげる必要があり、今後は各部との連携を強化し、相談体制を整備していくことが大切だと考えています。
福祉部長:障害児通所支援のサービスを利用する前に、療育が必要な児童や家庭との関わりが必要だと考えます。さらに、対象となる児童等の切れ目のない支援についても、関係部署と連携し、児童発達支援センターも含めて総合的に検討する体制が必要だと考えています。
こども・健康部長:今年4月に事業の窓口である健康づくり課保健係とこども未来課相談係が一体化し、こども家庭センターを新たに開設し事務局を担っています。今後も途切れのない総合的な支援を行っていけるよう、支援体制の強化に努めたいと考えています。
その他の質問項目:芸術とまちづくり/障害者の芸術体験教室について

▽公立保育園の民営化
黒川滋議員:8月の子ども子育て会議で、公立保育園の民営化が提案されました。11月に打ち出すとありますが、短期間に決めるのですか。目的が保育財政の効率化という話が資料に書かれています。全面民営化は困難だと思いますので、残す公立保育園にどのような機能を持たせていくのでしょうか。セーフティネットとしての公立保育園としてどのような役割があると考えているのですか。
こども・健康部長:11月には最初の案を出すもので、最終案を出すものではありません。保育園費の増大に対処するために一部民営化を検討しなければならないと考えています。民間保育園の進出でさまざまな点で民間保育園と比べて公立保育園がセーフティネット機能を果たしているか再検討しなければならないので、それも含めて検討してまいりたいと考えています。
その他の質問項目:国際興業バス朝11系統朝13系統の廃止・縮小提案の対応/放課後児童クラブの指定管理の更新/景観行政は機能しているか

▽繰り返される民間保育園での事故への対応
石川啓子議員:昨年度は保育事故報告のうち、園児見失い6件、体罰などの不適切保育が2件もありました。今年度も保育事故が報告されています。散歩の準備中に1歳児がいなくなっていることに別の保育士が気づき、ドアの外に出て外階段をハイハイで降りているところを発見。また、園でおう吐をしたが理由がわからず、帰宅しておう吐した時にビニールテープが出てきて誤飲していたことがわかるなど、重大事故の報告もあります。同じ保育園での事故も続いています。事故の報告を受けて、市はどのように対応したのですか。
こども・健康部長:誤飲事故の対応につきましては、職員が施設に赴いて現場の状況を確認し、園長や担任から聞き取りを行いました。この事故は、誤飲時点で施設が見落としていた案件であったことから、保育室の環境や日々の保育内容、園内での報告連絡体制や危機管理の徹底について指導、助言を行いました。見失い事故の対応につきましても、同様に職員が現場の状況を確認し、園長や担任から聞き取りをしております。こちらは、散歩の準備中に保育士が目を離した隙に、園児が入り口から出てしまった案件であるため、準備の際に園児から目を離さない、入り口の施錠を徹底するなどの安全管理のほか、事故を全職員で共有し、再発防止を徹底するよう、こちらについても指導、助言を行っております。
その他の質問項目:教育費保護者負担軽減/子どもの居場所づくり/外出支援としてのタクシー代補助/みやど公園の安全対策/こども誰でも通園制度の問題点